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昔の嫌な記憶はブラックコーヒーよりも苦い時がある


夢を見る。昔のことを、、、


一年前のある日、特殊な制度がある私立の学園に入学した男がいた。その男が、横を通り過ぎればみんな二度見するほどの美形だった。男はその学園に入学して三ヶ月で頂点立った。

いつしかその男は傲慢になっていた、調子に乗っていた、だからこそ少しの変化に気がつかなかった。幼馴染が何を思っていたか、気がつけば苦しむことも絶望することもなかったはずなのに。

後悔しても、もう遅い。

男は好意を持っていた幼馴染の女の子に裏切られた。

目の前が真っ暗になった気がした。そして、絶望した男は学園に行くことをやめた。


嫌な夢を見てしまった。朝から嫌なことを思い出し気持ちがブルーになる。まぁでも一年ぐらい経つとチクッとするぐらいで一年前の頃に比べてみると病む感じではなくなったかな。多分頭が忘れようと無意識にしているのかもしれない。

目を擦りながら時計を見る。時間は十一時か寝すぎたかな、明け方までゲームはやるのは控えたほうがいいな。大きな口を開け欠伸をしながら、自室を出てリビングに向かう。リビングに入ると誰もいない、だけどテーブルに朝食が置いてあった。

もう朝食というより昼食だな。姉が作ったであろう冷めたスクランブルエッグをレンジに入れて、テレビを点ける。

綺麗なリポーターの女性が見知った学園の前にいた、


「今日私は、ある特殊な制度がある学園『如月学園きさらぎがくえん』に来ています。なんとこの学園は、全国から選りすぐりの美形な男の子を入学させて、年に二回行われる『ミスター如月コンテスト』で一位になった男の子を『ミスター如月』と呼び、生徒と教師よりも上の権限が与えられるという、とんでもない制度があるそうです!私も生まれるのが遅かったら入学したかったです。」


そうリポーターは興奮気味に喋る。

また嫌なニュースだな、気持ちがブルーになっていく。もうブルーっていうよりブラックになっているんじゃないか。なんていうか沈む感じじゃなくて苦いなーっていうほうが近いな。そんなどうでもいい事考え始めた時、レンジがピーッピーッと鳴る。レンジからスクランブルエッグを取り出して椅子に座り、


「いただきます」


テレビの音だけ聞こえるリビングで一人黙々と朝食を食べる。母親はデザイナーで今は海外で仕事をしていて父親は母親の仕事について行き両親はしばらく帰って来ない為、今は姉と俺の二人暮らしだ。姉は如月学園の三年生で生徒会長をやっている。姉とは俺が不登校になってからしばらく話していないけど俺を心配してくれているのはわかる。


もう一人でご飯を食べるのは慣れたはずなのにやっぱり心細いっていうか寂しいな。


誤字、脱字あったらサーセン!

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