18/28
第十八話
「君は、誰?」
俺は思わず立ち止まる。
その少女に見覚えはない。
ただ、雰囲気はTeroに似ていた。
Teroよりかはさらに幼い感じがする。
「ご案内、しましょうか?」
こちらの声が聞こえてないようだ。
「まずは、君の名前が知りたいな」
「私ですか」
ようやく認識できたらしい。
ここにいるということは、人間ではなくて、おそらくはロボット、あるいはTeroの同類だと考えている。
「私は科学。Teroの初めての子供」
それが本当なのかもしれないと思ったのは、その姿を見ていたからだ。
そうでもない限り、子供ということを受入はしなかっただろう。




