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夜 〜Part1

「碧いおもちゃ箱」シリーズでご覧下さい。

「時を越えるブルーの夜は忍び寄る」


紅茶も飲み干した

音楽も聴き飽きた

受話器を取る気にもなれずに

ひとりベッドの上で爪を噛む

何を苛ついているのか

何がそんなに虚しいの

誰も応えてくれる人はなく

気がつけば逢魔が時を過ぎ

カーテンの隙間からブルーの夜が忍び寄る

孤独を抱えて長い長い時を越える夜が来る








「果てしなく蒼き夜」


暗闇の中あてどもなくただ誰かの腕に

縋りたくて、全てを預けてしまいたい

守って欲しい……

かくも弱く儚い自分をわかってほしい

されど訴えれば叶うのか?!

やるせない孤独の魂は何処を彷徨えば

救われるのか……

光を求めあがき苦しむ夜はただ更けゆく

果てしなく広大な淋しさと静寂の狭間で

いつ尽きるやもしれぬ蒼い涙を流し乍ら








「やるせなく遙かな想い」


叶わない願いなら望まなければいい

果たせない夢など見るべきではない

いくつもの暗い夜を越え

光溢れる朝を迎えてなお

流れる涙を拭う力もなく

見出す答えに愕然とする

無力な一瞬……

昨日と同じ今日、そして

今日と違う明日など来ない

いつの頃から気付いたのかさえ

思い出せない時を経てそれでも

生きている自分

生きてゆく自分








「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」


暗き淵より我を呼ぶ声が聞こえる

一歩進むだけでよい

底なし沼へと堕ちてゆけば

これ以上苦しむこともない

されど光が

一筋の光が

蜘蛛の糸のごとく我の前に現れる

掴んで天上の楽園を目指すもよい

しかし汗と血を流すは同じ苦しみ

光を目指すか

闇に堕ちるか

今宵もまた我を呼ぶ声が聞こえる








「闇と光のレクイエム」


夜の霧が濃くなるにつれ

己が憂いは深くなる

この先に待つものは

切り立つ闇の断崖か

眩しい光溢れる朝か

答えは知れている

夜の闇に溶けてゆきたいと願えども

朝は必ず訪れる

誰にも等しく光は降り注ぐ

されど今、光を求めるには

この闇は果てしなく重い……

夜を纏う時

朝を想う時

闇と光は混ざり合い

そして今日もまた悪夢から目を醒ます







「革命前夜」


打ちひしがれて

四肢がバラバラになりそうなほど

心が苦痛に歪む夜

暗くとも明けない夜はないのだと

降り止まぬ雨もいつかは晴れると

判っている想おうとしてるけれど

のたうちまわる躰をベッドの上で

持て余す悲嘆に沈む

誰でもいいたすけてほしい

誰でもいいなかせてほしい

音を立てず壊れていく

砂のごとく崩れてゆく

精神(こころ)の闇はなお深く果てなく

それでも明日を迎えられれば

人間(ひとは生きてゆけるのですか

見出せない答えを胸に秘め・・・








十代の頃から詩を書いていました。

幾つかのテーマにまとめてみようと思っています。

どの作品がお心に止まったか等々、自由な感想をおまちしています。

(現在、恋愛小説も掲載中です。こちらもよろしく)



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