我、ご飯求む!エピローグ!
「はっ!?」
目を覚ますと、そこは見覚えのある天井。私の部屋だった。
「・・・・・・あ、夢だったのか。つぅ、眩しい」」
昨日カーテンを閉めずに寝てしまったので、窓から光が入り私に直接当たっていた。
「とりま、お腹空いたぁ・・・・・・」
階段をトボトボと歩き、リビングを目指す。
しかし、廊下の途中で目の前で何かが、一瞬でさっと現れ私の行く道を塞ぐ。動きが速すぎて大きくなった黒い何かがいきなり目の前に現れたように思えた。
「お、お母さん」
「長女。あなた冷蔵庫に行くつもりね」
「お母さん、分かるでしょう?」
「分かるわよ。でもね、晩御飯の後、私はね、ずぅぅぅぅぅと露骨に凹んでたお父さんの事慰めてたんだからね」
「子供なの?お父さん?」
「子供よ、お父さん」
「でも、私の邪魔をする理由にならないじゃない」
「今、冷蔵庫の中にはカレーパン一個しか入ってないのよ」
「なるほど・・・・・・お互い、半分こで満足もできないってわけね」
「いえ、私はいっぱい食べたから平気よ。ただ味覚を戻したいだけ」
「ご愁傷様です」
「いえいえ」
お互いに睨み合う。
今、ここに譲れぬ女の戦いが始まる!!
「何やってるの?」
激突しようとした時、妹が私の後ろから出てきた。
「妹よ。冷蔵庫の中にはカレーパンが一個だけしか入ってないらしい。母をなんとかして半分こしよう」
「お姉ちゃんが半分こ!?ありえないでしょ」
「今回はマジだ。二人で母を撃退しよう」
「・・・・・・でも、どうやって?」
「作戦会議などさせないわよ!」
「う、うわぁ」
いきなり突っ込んでくる母の横を抜けタックルを回避する。その母を妹が咄嗟に腕で抑えた。
「お、お姉ちゃん。ここからどうする!?」
「妹よ・・・・・・」
「お、お姉ちゃん・・・・・・」
「ここはお前に任せて先に行く!あばよ!」
「やっぱり裏切ったー!」
急いでリビングへ目指す。ふふ、母めツッコんだらこうなるということに気が付かなかったのだろうか?きっと寝起きで頭が働いてなかったのだろう。
私は足が早く、妹は力が強いのだ。
そして、目の前にリビングへの扉にたどり着いた。
私を邪魔するものはもういない。
リビングの扉を開く。
何か動いている音が聞こえるが、私にはそれが冷蔵庫が稼働している音にしか聞こえない。
あぁ、もうすぐだ。
このまま残り数歩でたどり着ける。
やっと食べられるのだ。まともなものを。本物の食べ物を。決して夢じゃないんだ!
この横の壁を曲がれば・・・・・・!
―――さぁ、行こう。私のアルカディア(冷蔵庫)へ
・・・・・・ん、待って?さっき何か音がするって思ったけど、冷蔵庫の稼働音じゃないぞ?
音を確かめようと左に曲がり、冷蔵庫のほうへ見てみる。
そこには―――
「おい、何してんの?」
「ふがぁ?ふぁぁ、ふがふがぁ、ふがぁぁ」
「あ?何言ってるか聞こえねぇよ」
「ごくん。ああ、カレーパン食ってる」
「ああ、そうかぁー。カレーパン食ってるのかぁーなぁんだ」
「どうした?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「こぉのぉ!親父ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
この後、母、妹、そして私は家族共有ではない、お父さんのお小遣いで3食全てを奢ってもらいましたとさ。
-Fin-
とってもとってもくだらねぇげすげす。
げぇぇすげすげす。
お疲れ様でした。最後までありがとうございます!




