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状況
『ギュアァアァアァ』
恐ろしい鳴き声とともに。
僕の新学期の朝がおとずれた。
普通に聞こえた音を素知らぬ顔で、スルーし自分の部屋から出る。
二階の部屋から下に降り。
コンロに火をつけフライパンにオリーブオイル(以下略
『ギュア…ギュアァアァ』
できた朝ご飯を変な鳴き声を聞き流しながら食べてテレビのニュースを見ていると
見覚えのある景色が画面に映った……
「こちらが!殺人があったとされる現場です!かなり……凄い光景になってますね…」
そこには、ウチの目の前に似てる風景なのだが……電柱は倒れている上に折れて、しかもご近所の御宅のコンクリートの壁は綺麗に斬られたように横に裂けている。
そして……倒れている電柱に血と思われる血痕が電柱の下の部分を全部覆っていた。
「どういった状況だったのか…聞いてみたいと思います。」
「本当に何がああったのか………」
近所のよく話かけてくれるおばさんがそこには写っていた。
そしてこう言う……
「いつもお話を聞いてくれる…とても優しい子だったです……」