ジョウオウ
今日もまた、お城の周りには人が集まっているのね・・・
部屋からカーテンで見えない窓を睨み付けてから視線を下にした。
ミャァー。ペットのトゥララが鳴く。 動物には気配がわかるのね。
人がいるのって嫌なの。ストーカーみたいで気持ち悪いわ。
昨日ガードマンに言ったばかりなのにいるんだろう。。
毎日する人の気配が今日もする。また、どうせナナ様~とか言うんでしょ。
「開窓【オープンウィンドウ】!」
しょーもない魔術を使って窓を開けた。
「うっ・・・」怖くて目を閉じて耳をふさいだ。
「ナナ~?マイだよ~?」
「ナナ様~~~~~~~」
そして今日・・・・・・。私は・・・女王になるのね・・・・
窓が開き、住民たちの歓声が大を超える。
「ワアアアーーーーー!!!!」
コツ・・・コツ・・・・・・
「みなさん・・・お静かに!!私は・・・・新しい女王となりつつ、この国の平和を守りいたします」
「ワァァァァァァァァァアア!--」
「そして、もうすぐに・・・私に受け継がれつつ新しい生命が誕生します。」
そう。ナナのお腹には新しい命があるのだ。
「新しい生命とともに・・・家族と幸せに・・・うっ・・うっ!!」
「ザワッ」 「赤ん坊か!?」 「医者!医者を!呼んでこい!!」
2011 9・23新しい王女が誕生した。
名は・・・・
アユと名付けられた。
続く