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厨二病しかいない学園で、俺はどうやって正気でいられるか ~可愛いけど残念な美少女たちを普通に戻してみた~  作者: さめお


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23/26

文化祭、始まりました。

文化祭当日。

学園はいつも以上に騒がしかった。

校舎のあちこちから「闇の叫び」が響き、黒い幕や鎖の装飾が廊下を埋め尽くしている。

俺はエレナと一緒に、正門をくぐった。

エレナは黒いワンピースに薄い黒いパレオを羽織り、髪をゆるく結んでいる。

いつもの厨二病衣装ではなく、普通の女の子らしい服装だ。

彼女は俺の手をそっと握り、小さな声で言った。

「……みお。今日は……一緒に回ろう」

俺は頷いて、彼女の手を握り返した。

「うん。どこから行く?」

エレナは少し照れながら、

「……まずは……私たちの学年から」

俺たちは一年のフロアへ向かった。

教室の入り口には「闇の迷宮カフェ」の看板。

中に入ると、黒い布で仕切られた迷路のような席配置。

生徒たちが黒いエプロンで給仕している。

その中に、ルナがいた。

ルナは……男装していた。

黒いタキシードに蝶ネクタイ、髪をオールバックにして、骸骨リングを外してシンプルに。

彼女はトレイを持って俺たちに気づくと、目を輝かせて駆け寄ってきた。

「エレナちゃん!みおちゃん!来てくれたんだ~!どう?私、今日男装バトラーだよ!『闇の執事ルナ』!カッコいいでしょ!」

エレナは少し呆れた顔で、

「……ルナ……貴様、意外と似合ってるな」

ルナは得意げに胸を張る。

「でしょでしょ!今日はみおちゃんみたいな可愛いお客さんを、おもてなししちゃうんだから!はい、特別席へご案内します~!」

俺たちはルナに案内されて、奥の席に座った。

メニューは「闇の紅茶」「封印のケーキ」「古代の闇スムージー」。

どれも真っ黒い見た目だけど、味は普通の紅茶とケーキだった。

ルナが給仕しながら、興奮気味に言う。

「ねえねえ!次は絶対アリスちゃんのクラス行って!アリスちゃん、今日すごいコスプレしてるんだから!」

俺とエレナは顔を見合わせた。

アリスが……コスプレ?

一年のクラスを後にして、二年へ。

アリスのクラスは「闇の図書館」。

黒い本棚が並び、薄暗い照明で幻想的。

入り口で、アリスが立っていた。

アリスは……メイド服だった。

黒と白のクラシックなメイド服に、フリルのエプロン。

眼鏡はそのままで、髪をポニーテールにまとめ、リボンを付けている。

彼女は俺たちを見つけると、顔を真っ赤にして俯いた。

「……み、みお……エレナ……来てくれたんだ……」

エレナが目を丸くする。

「……アリス……貴様、こんな……可愛い服を……」

アリスは耳まで赤くなって、

「……会長に……強制されて……『闇の図書館の案内役』だって……もう……恥ずかしくて……死にたい……」

俺は思わず笑ってしまった。

「似合ってるよ、アリス。可愛い」

アリスはさらに赤くなって、

「……みおに……そんなこと言われると……もっと……恥ずかしい……」

ルナが飛び込んできて、アリスを抱きしめる。

「アリスちゃん超可愛い~!メイドアリス最高!写真撮ろ撮ろ!」

アリスは「やめて……!」と抵抗するけど、ルナはスマホ……ないから、記憶に焼き付ける勢いで見つめている。

俺とエレナは笑いながら、アリスに紅茶を頼んだ。

アリスは震える手で紅茶を運んでくる。

彼女は俺の前にカップを置いて、小さな声で言った。

「……みお……ありがとう……来てくれて……」

俺は微笑んで、

「うん。アリスも、がんばってるね」

アリスは頰を赤らめて、俯いた。

セレスティアのクラスは「闇の占い館」。

黒い幕と水晶玉、鎖の装飾。

セレスティアは……魔法使いのコスプレだった。

黒いローブに尖った帽子、鎖をアクセサリーのように巻きつけている。

彼女は俺たちを見つけると、優雅に手を広げた。

「ふふふ……ようこそ、闇の占い館へ。光の残滓と闇の姫……貴方たちの未来を、覗いてあげましょう」

エレナがため息をつく。

「……セレスティア。貴様、いつもより派手だな」

セレスティアは鎖を鳴らして笑う。

「当然よ。今日は私が闇の魔女。みお、貴方の運命を占ってあげましょうか?」

俺は苦笑した。

「いや……いいよ。怖いこと言われそう」

セレスティアは水晶玉を撫でながら、にやりと笑う。

「ふふふ……貴方の未来には……たくさんの闇が待っているわ。でも……その闇の中に、光が少しだけ混じっている……面白い運命ね」

俺とエレナは顔を見合わせた。

セレスティアはいつも通り厨二病だけど、どこか本気っぽい。

俺たちは占いを断って、次の教室へ。

最後はリリス会長のクラス。

「闇の貴族舞踏会」。

教室全体が黒と赤の装飾で、仮面舞踏会風。

リリス会長は深紅のドレスにマント、仮面を手に持っている。彼女は俺たちを見て、優雅に一礼した。

「ようこそ、みお、エレナ。我が舞踏会へ」

エレナが少し緊張した顔で、

「……会長。今日は……いつもより、華やかだな」

リリスは微笑む。

「当然だ。今日は闇の貴族として、君たちを迎える。みお……貴方の光は、今日も美しい」

俺は少し照れた。

「……ありがとうございます」

リリスは仮面を俺に差し出した。

「みお。仮面をつけて、舞わないか?エレナと……二人で」

エレナが俺の手を強く握る。

俺は頷いた。

「……うん。踊ろう、エレナ」

音楽が流れ始めた。

俺とエレナは仮面をつけて、教室の中央で踊る。

エレナのドレスが揺れ、俺のラッシュガードの下の心臓が速くなる。

彼女は俺の肩に手を置き、囁く。

「……みお。今日は……ありがとう。みんなに……会えて……嬉しかった」

俺は彼女の腰に手を回して、微笑んだ。

「俺も。エレナと一緒にいられて……幸せだよ」

文化祭は、まだ始まったばかり。

俺たちは、手を繋いで、次の教室へ向かった。


第二十二話です!ありがとうございました!

文化祭が始まりました!

文化祭はまだ続きます!今回の話短くてすいません、、

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