7話 8月23日(木) 晴れ
今日もいつもと変わらず学校に行って踊っておしゃべりしてご飯食べて。
楽しかった。
ちょっと違ったのはあの子が絵を隠さなくなったこと。
2週間くらい前までは私が近くに来ると机の中にしまってたのに。
見たけど私には何の絵なのかわからなかった。
聞いてみたけどまだ下書きらしい。
絵を描くのって時間がかかるんだなって思った。
それと最近地震が多くていやだ。
揺れるとなんか頭痛くなるし。
気圧とかに弱いからそういうのも関係してるのかもしれない。
明日聞いてみようと思う。
でも揺れがあるたびにあの子なんか別人みたいな目つきになるから聞いていいのか
な。
ハイライトが消えるっていうか目つきがきつくなるっていうか。
いつもみたいなふわふわした感じじゃなくなる。
あの子も怖いのかもしれない。
そういうところあるし。
今横で布団に入って横になりながらランプの光で一緒に日記を書いてる。
あの子が何書いてるかギリギリ見えない。
字が私よりも何倍もきれいだなっていうのだけはなんかわかる。
何書いてるんだろ。
日記描くようになったのはあの子が勧めてきたからなのにあっちは見せてくれない。
そのうち絵と同じで見せてくれるようになるといいな。
それまでは私も書き続けることにする。
がんばる。
あと今度の土曜に学校でキャンプをする約束をした。
私から持ちかけた話なのに先生の許可とか道具の準備とかはあの子がやってくれた。
こういう許可捕るのとか私はどこに行けばいいのかとかわからないし凄いと思う。
道具は野外何とかサークルってとこから借りれることになったって言ってた。
あの子は私が思ってるより友達が多いのかもしれない。
とにかくこんどの土日がすごく楽しみ。
キャンプって初めてだから今から寝れなくなりそう。
テントってどんな感じなんだろ。
ご飯なにつくるのかな。
あの子にも楽しんでほしいな。
私はあの子の世話になりっぱなしな気がする。
私よりずっと物知りだし凄いちゃんとしてる。
でもほんとにずっと一緒にいるからいつからそうなのかはもう覚えてない。
これが私たちの関係って言っちゃったらそれまでなんだけど。
今夜の11時38分って書いてるそばから39分。
夜になるとこういうなんて言うのかわからないんだけどテンション下がる感じのこと
しか考えられなくなっちゃって私が私じゃないみたい。
あの子はもう今日のは書き終わったみたいで書いてる私の横顔を左手で頬杖ついてぼ
ーっと見てる。
ダンスずっとしてるからかわかんないけど視野が広がったきがする。
視野っていうか視線を感じるっていうか。
別に困ることじゃないんだけどね。
私は思ったことしか書けないから多分あの子がこの日記見たら笑っちゃうかもだけど
私はこれがいい。
その時を一番大事にしたいから。
横でもうほぼ寝かけてるあの子に、その、ずっとあの子って書いてたから名前が出て
こなくなっちゃった。
頭回らなくなってきてる。
とにかくあの子のおでこにちゅってして寝ることにする。
おやすみなさい。
明日も今日と変わらない日を。