EP3-2(炎上)
「あの…吉野?」
「にゃによ…私はね、いい?ちゅまんにゃいって言ってんの!!ヒッ…。」
「まぁ落ち着けよ。ほら、水でも飲んで。」
「話そらしゅんじゃにゃい!!せっかく放課後こうしてあちゅまってんのにさ…ヒクッ…駿ちゃん黙ってばっかだししらけちゃうのらよ…。」
「(お前は食ってばっかだったじゃねえか!)」
「高校生が、しかもらよ…男女2人ずついてさっ…こんなしらけてちゃダメじゃん!!うん、きっとダメダメらよ。ヒッ…ねぇ、みんなで楽しいコトしよぉ♪」
「(おい、駿!なんか吉野さんの様子がおかしいけど、まさか…)」
「(あぁ。見ての通りありゃ酔ってるな。)」
「(けどずっと甘いもの食ってただけに見えたけど。)」
「(だからそれでだよ。こいつは甘いもので胃袋が満たされた時酔うらしい。今回が初めてじゃないんだ。)」
「(そんなの聞いた事ねぇよ!)」
「(俺も信じられんが…隼人よ、現実から目を逸らすな!あれがまともな人間か?)」
「こらぁ!!そこにょ男子2人!!にゃによコソコソ…ヒック…そ、そんにゃに私の話つまんにゃいの?」
「いや、そんなことは…」
「ふん、どうせ私にゃんて…ちゅまんにゃい女よ…ぅ、うぅぅ…」
「(駿。説教だけじゃなく泣きも入るのか?たちの悪い酔い方だな。)」
「(冷静に分析してる場合かよ!!他の客も店員もみんなこっち見てんじゃねぇか!!)」
「(仕方ねえな。ここは俺が助けてやるから話合わせろよ。)」
「吉野さん、実は俺もこんなつまらない高校生活じゃダメだと思うんだ。そこで提案なんだけど来週の週末にこの4人でどっか遊びに行かない?もちろん駿は賛成だよな?」
「あ、ああそうだな。よかったな吉野。これで高校生活の楽しい思い出が作れるぞ。」
「うぅう…ホントに?早瀬しゃんも来てくれりゅ??」
「そぉだね。せっかくのお誘いだし私も行こう…かな。」
「やったぁ!!みんな絶対約束らからね…」
そう言って吉野はふにゃふにゃとテーブルに崩れ落ちた。どうやら一瞬で眠りに落ちたらしい。
残された俺達3人は周囲の痛すぎる視線に耐えることができず、吉野を引きずるようにして店を出た。