二度寝ができませんでした
「はあっ、はあっ、つ、疲れた、、、」
頭に剣を生やしたうさぎの集団と遭遇した場所から全力ダッシュで逃げてきた俺だが、
運動を極力避けてきた俺がいきなり全力ダッシュをしても当然大して持つはずもなく、
数分もしないうちにすぐにバテてしまった。
「だ、だがあのうさぎたちもさすがに何も危害を加えてない奴をしつこくおっかけたりは
しないだろ、、、うそーん」
もう大丈夫だろうという期待と共に振り向いた視線の先にはその期待をぶち壊す!と
言わんばかりの頭に立派な剣を生やしたうさぎの群れだった。
「もう、、、走れるほどの体力ねーよ、、、」
この危機的状況で今までにないレベルで頭を働かせた俺がとった行動は、逃げるでも諦めるでもなく
「こ、こうなったら最後の悪あがきだ!ラノベで鍛えた妄想パンチくらわしてやんよ!」
無謀な突撃である。
(し、所詮頭に剣を生やしていてもうさぎはうさぎだ!そう、こいつらは普通のサイズより
ちょっとだけでかいただのうさぎなんだ、ならばこんな俺の拳でもなんとかなるはず!、、、多分)
そう思いつつ群れの一番前にいるうさぎにむかって突撃しようとした瞬間、
その一番前にいたうさぎがなんと俺に向かって跳びかかってきたのだ。
(んなっ、ど、どど、どうすりゃいいんだ!?こ、これ、俺死んだかも、、、)
そう思い目を閉じ死を覚悟したが、、、覚悟していた痛みが来ない。
不思議に思いそおっと目を開けると、、、
「うぇっ?」
俺に跳びかかってきたはずのうさぎは俺より30センチぐらい前の地面にへばりついていた。
そのうさぎは少しふらつきながら立ち上がり、ふらふらとこちらへ歩いてくる。
その瞬間俺の頭にひとつの考えが浮かんだ。
「もしかしてこいつら、頭にある剣が重くてまともに動けないのか?」
なるほど、だからこいつらは俺と初めて遭遇したときは剣をしまってたのか。
「じゃあ、つまりだ、今の頭に剣が生えてる状態のこいつらなら、、、
俺でも剣に気を付けりゃあ、簡単に倒せる!」
そう思い俺の目の前にいるうさぎをぶん殴ろうとすると
腹に激痛が走った。
「な、、、んだと、、、」
その激痛の正体は、うさぎの頭からのびてる剣だった。
「ははっ、、、その頭の剣、、伸びんのかよ、、、」
そう呟き、俺は後ろに倒れながら意識を失った。
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「・・・・・ぐっ、ここは、、?」
目を開けようとすると腹にチクッとした痛みを感じる。
「一体、、どこだ?たしか、俺は森でうさぎに、、あっ!」
自分が腹をぶっさされたことを思い出し、腹を見るが不思議なことに少し赤くなっている
程度だった。
「一体全体どういうことだ?そんでここはどこだ?」
周りを見ると木でできている壁に、タンスや本棚とかがある。
それと今自分が寝ていた白いベッド、そして横に木のドアがある。
「・・・なるほど、この状況から俺が今すべき行動は」
俺は再びふとんにもぐり
「二度寝しよ」
ガチャリ
「おっと、起きていたのかい」
「・・・寝てます」
・・・タイミングがおかしいんだよなぁ