デジャブりました
・・・だんだんと光が収まっていく。
何が起きたのかまったくわからないがこれはおそらく異世界召喚というやつじゃないのか?
だとしたらなんだかすっごいワクテカしてきた!
あれだろ?この後の展開としては、目を開けたら前に王様とかがいて、
魔王を倒してくれって偉そうな態度で言うんだろ?!(確信)
そしてその発言をした王様にみんなして、ふざけんな!とか言うけど、
最終的には、自分たちがチートを持ってることを知って異世界生活が始まるんだろ?!(絶対的確信)
・・・ハーレム作っちゃうんだろ?(願望)
まあ、最後は別にいいとして、やっぱりチートは欲しい、
とりあえずチート以前に、自分の状況確認だな。
あ、ちなみに、これまでの思考、一秒かかってないよ。
ともかく、状況確認が先決だと思った俺は、そっと目を開けた。
「グルルァ」
「へっ?」
目の前には、
「う、うおおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
緑色の、巨大熊が居ました。
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はい、どうも、紙夜くんです。
ただいま私、木の上に居ます。
先程緑色の熊に遭遇した場所から、だいぶ逃げてきて、途中にあった木の上に退避しました。
幸いにも、緑色の熊はかなり足が遅く、そいつからは案外余裕で逃げられたのだが、
ほかに敵が居ないとは限らないということで、木の上によじ登ったということです。
「さて、これからどうするか、・・まわりにクラスの連中はいなかったしなあ、
・・いたとしてもたすけてくれなかったと思うけど。
それより、今はこの状況をどうするかだなぁ、この近くに町とかあんのかなあ?」
「やっぱここって異世界だよなあ、少なくとも日本、というか地球に緑色の熊なんて
いないからな、・・どうしよう、少し涙出てきた」
泣いている場合ではないのはわかっているが、冷静になればなるほど、
独りなんだということがわかってしまう。
「はあ、せっかくの異世界なのにな、、、」
・・ん?そ、そうだ!ここは異世界なんだ!それなら、
「ステータス!、マジックボックス!、スキル!ッ来た!」
手当たり次第にそれっぽい単語を叫んでいたら、目の前に半透明の板が、
現れる。
「くくっ、やっぱりな異世界ならあると思ったぜ、こういうの。」
さて、俺にはどんなチートがあるのかな、と
所得スキル
[鑑定]
[異世界翻訳]
[黒鎖]
・・えっ?こ、これだけ?なんかもっとズラァァァッとでてくるんじゃないん?
ま、まあひとつずつみていきましょうかね
[鑑定]
あらゆるものを鑑定する
・・・そのまんまか!?そのまんまじゃんか、あらゆる物を鑑定する?みりゃわかるわ、そんなもん!
次も、絶対そのまんまだし、飛ばそう
「んで、一番楽しみなのが、この最後のスキル、多分、こくさって読むと思うんだが、
さっそく鑑定!」
[黒鎖]
黒い鎖を出す、長さは無制限、思い通りに動く、絶対に壊れない、
特殊能力は無し
なんというか、すっごい微妙、使えるのか使えないのかまったくわからん。
「けどこの状況、使えないものでも無理やり使う方針で行かないと、
まだ死にたくないしな」
さっそく黒鎖を使ってみる。
「おおぉ、これはなんというか結構カッコいいな」
空中から黒い光と、共に出てくる鎖はかなりかっこいい。
もう一本出せるのかと思い、試すと普通に出てきた。
・・・あれ?この能力案外使えるんじゃないか?まあいい、この鎖の使い道は後々考えるとしよう。
「よしっ、これをこーしてと」
木の枝に鎖を巻きつけ、その鎖の先を下に垂れるようにして
安全に下に下りていく
「よっしっ、ちゃんと降りれたな、・・この鎖消えんのかな?、、おっ消えた」
やっぱりこの能力かなりつかえるんじゃね?
「・・・おりたはいいが、どこにいきゃあいいんだ?」
あたりをしばらく散策していて見つけたのは、
「うさぎ?」
そう、うさぎだった。大きさは地球のうさぎに比べてけっこう大きい、
大体俺の膝にうさぎの頭が来るくらいだ
うさぎもこちらにとことこ近づいてきたので、可愛いなと思い、俺も近づいた瞬間、
うさぎの頭からシュバッと剣が生えてきた。
それと同時にどこからともなく剣を生やしたうさぎがゾロゾロと現れた
「・・・なんかデジャブ」
紙夜は逃げ出した!
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