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ところがある日、いつものようにエレベーターを降りた私は、何を思ったのかすぐさまエレベーターの中に再び入った。


おそらくその時は、何がエレベーターの中から扉を叩いているのか、気になったのだと思う。


扉が私の目の前で閉まった。



俺が部屋でくつろいでいると、玄関のチャイムが鳴った。


「はい、どちら様ですか」


出るとスーツ姿の中年男が立っていた。


「突然ですみません。ちょっとお聞きしたいのですが、隣の906号室の広田が、今どこにいるのかご存知ないでしょうか?」


「どうしたんですか?」


「私は広田の会社のものですが、数日前から見当たらないのです。それで探しているのですが」


「そういえば私もこのところ、見てないですね。それで申し訳ないのですが、私は広田さんがどこにいるかは知りません」


「そうですか。お騒がせしました」


男は去った。


隣の住人が消えたことは、気になると言えば気になるが、特に親しい間柄でもないのでそのままにしておくことにした。


それよりも腹がへっていた俺は、玄関まで行ったついでに買い物に行くことにした。



買い物がすんでエレベーターに乗ると、見たことのない男が乗り込んできた。


だがその男は四階で降りた。


俺は一人になった。


九階に着いて俺が降りると、閉まったエレベーターの扉が、ドンドンドン、ドンドンドンと大きな音をたてた。


それは俺には、扉を中から二人の人間が同時に強く叩いているように見えた。



     終

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