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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
今からが振り出し
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ウェイリィによる魔法講座

「あ~痺れる。見ろよ、腕まだ痙攣してる…」

「……」

「あ~ビリビリする~体動かねー」

「……」

「あ~滑舌が悪いな~これじゃまともに話せねーよ」

「……」

「あ~もう嫌にーー」

「あーっもう!そんなに私が憎いのならそう言えばよろしいではないですか!ええ悪かったですよ!この通り悪かったと思っていますわ!」

「その態度のどこにそんな感情があるんだよっ!こっちは訳の分からない理由で行動不能にまで陥ったんだぞ!」

「ま、まあまあ二人とも落ち着いて下さい……」

自分の左右で口論を繰り広げる2人を、ルリは苦笑しながら宥めていた。その後ろでは、イタチがルリにもたれ掛かって寝息を立てている。

「…はぁ。もう別に怒ってなんかねぇよ。だからそんなに気にするな」

「なっ…わ、私は気に留めてなんか……」

こいつめんどくせぇ……

そう心に思ったハクリだったが、ある案が思い浮かぶ。

「…ならさ、俺の頼み事を聞いてくれよ。それでチャラ…良いだろ?」

その瞬間、ウェイリィがバッと腕で自らを抱きしめ、ハクリと距離をとる。

「な、そ、そんな事を言って私の体を目当てにーー」

「ちげぇよ。魔法を教えて貰いたいだけだ」

「……?魔法ですか?」

意外な提案だとでも言いたげに惚けた顔をするウェイリィ。何故かは分からないが少しイラッときたハクリ。

「俺もいつまでも皆に甘えてばっかじゃ悪いからな。この2日間暇な時に魔法を教えて欲しいんだよ」

「構いませんが、短い時間では初級魔法…中級魔法が少しくらいが限度ですよ?」

「十分だ」

いつにも増してやる気なハクリに、ウェイリィは提案に応じるしかなかった。何よりこんな事になったのは自分の早とちりのせいな訳で……。

「……じゃあ、早速特訓と行きましょう」

こうして、ヤヨイとミナヅキがいない中、ウェイリィによる魔法講座が始まった。

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