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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
今からが振り出し
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今後の予定

「とりあえず今日はハクリ君の家に帰ろう。先程教えて貰ったのだが、この世界には温泉と祭りがあるらしいじゃないか。明日、それを堪能したいと思うのだが、皆はどうかな?」

リランとの会話を終え、市役所の入口へと出ると、ヤヨイが少々興奮気味にそう問い掛けてきた。

「さーんせーいでーす!私温泉入りたいです!」

「私もさんせーい!」

「ま、まぁ皆さんが行くのなら私も行きますわ」

「私も行きたい」

ルリ、ミナヅキ、イタチがそれに便乗するように答える。

「…俺も賛成です…ってかイタチ。良いのか?ここにいて」

ハクリがそう問いかけると、イタチは眠たげな目をこちらに向ける。

「ん。明日朝一番で会長の所に行くけど、それからはずっと傍に居れる」

「というかイタチちゃんは元々ハクリ君の妹なんでしょ?むしろ居ない方が変だよね~」

ミナヅキの的確な意見に、ハクリはビクッと肩を震わせる。

「と、とりあえず明日は観光しましょう!俺とイタチで案内しますから!」

「ハクリ君は記憶が戻ったのかい?ルリ君はまだのようだが…」

「そのようですね。私はまだ真っ白のままです」

苦笑しながらそう答えるルリ。

そんなルリの頭に、ハクリはポンと手を置く。

「きっと大丈夫。俺もまだ曖昧な所はあるけどちゃんと戻ったからな。ルリもきっと戻るよ」

根拠はない。だけど自然にその言葉が口から出てしまった。理由はともあれ、今はこの言葉でルリを元気づけられたなら、十分に満足である。

そんなハクリの慰めに、ルリは甘えるように微笑んだ。

「えへへ~」

「……」

それをじっと見つめているイタチ。

「…して欲しいのか?」

こくこくと頷くイタチ。

「……」

仕方なくルリと同じように頭を撫でると、気持ちよさそうに目を閉じながら満足気な顔をするイタチ。

…………悪くない。てかむしろ可愛い。

「シスコン」

そしてその光景を見ていたウェイリィから放たれた言葉がグサッと胸に刺さる。

「…お前な、何でそうイタチの時だけ…」

「ふん」

「まぁまぁ2人とも、今日はこのくらいにして、明後日の午後からは私達を歓迎する祭りが開催されるらしいからな。温泉と観光は午前中、午後には魔法の講師として私とミナヅキは駆り出されるにという事だ」

ヤヨイの宥めにより、ウェイリィとハクリの対立?は幕を閉じた。

夕焼けが差し込む中、一同は再びハクリの家へと向かう。

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