表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
312/313

不安

「疾走のネクロマンサー」

この名前がついた頃には、シュベンは既に特攻班の長を務めていた。二つ名というものは、その者の格を表すものとなる。少なくともAIPでは重宝されていた。

「僕にこんな名前が合うのかな…」

「あぁ!少なくともお前にだけはピッタリだと思うぞ!」

かつての同輩エルスが、自信満々に笑いながらシュベンの肩を叩く。

エルスの励ましがありながらも、シュベンは2つの不安に駆られていた。

二つ名はその人物そのもの…例えでも何でもない自分自身なのだ…本当に自分に当てはまっているのかが自分で怪しい……

「疾走…か」

「自分でぱっとしなくても、俺達からしたらそうなんだから良いじゃないか……な?隊長」

エルスの「隊長」という言葉に、シュベンは再度言葉を飲む。

特攻班の隊長…これがこの組織でどれだけ上の立場に至るかを、シュベンは嫌になるほど知っている。だからこそ、それ故の不安で押しつぶされそうになっていた……

「とりあえずこれから任務だからよ。さっさと済ませちまおうぜ」

「……あぁ。分かった」

気が進まないシュベンを、エルスは引っ張ってくれる……そんな副隊長に、シュベンは依存しつつあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ