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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
306/313

瓜二つの存在

「…ここに来たが100年目…貴様の息の根を私が止めてやろう」

「あらあら…女性に対してその口のきき方は感心しないわよ?」

睨み合う二人…ローブを深くかぶったアカネがその間に立つ。

「ノーティス様…ここは私がーー」

「えぇ…よろしく頼むわ」

「我が幻影に惑うがいい」

アカネよりも一足早く仕掛けた牛若丸が、自身の武装技術(ウェポンスキル)を発動する。またしても鳴り響く笛の音に、ユアは咄嗟に耳を塞いだ。

「だめ!その人の笛の音はーー」

「…何のお遊戯会ですか?馬鹿にしてるんですか?」

ユアの心遣いも虚しく、アカネはただ平然と立ち、悠々とその音を聞き入れていた。

「…貴様ただの人間ではないな?」

「秘密は聞かないものよ…アカネ」

「御意に」

アカネが一気に牛若丸との距離を詰める。牛若丸も咄嗟のことで反応が遅れてしまった。

「っーー」

牛若丸との距離数センチ…アカネはそこに位置したところでバク転を披露…牛若丸の顎に蹴りを与えた。

いとも容易く宙に浮いた体を、アカネは着地した後に腹部にさらに蹴りを加え、後方へと蹴り飛ばした。

「がはっーー」

「まだ終わりませんよ?」

圧倒的速さ…第三者であるユアから見ても、アカネの人事を逸した行動は正確ではなかった。吹き飛ばされている最中の牛若丸に、アカネのかかと落としが炸裂し、牛若丸は地面に叩きつけられた。

「っ!」

受けた本人ですら何が起こったか分からない…気がつけば自分は地面に叩きつけられていた…。

「あなたごときがノーティス様に手を加えようなど…一兆年早いんですよ」

心地いい風が全員の肌を撫でる…それ故に、アカネの被っていたローブが取れてしまった…。

赤い髪…赤い瞳……まるで誰かと対照的に作った人形のような…彼女の名前は……【アカネ】

「……アオイ…さん?」

思わずユアがそう呟く…それほどにアカネという女性は、ユアの知るアオイと瓜二つだったのだ……

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