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If〜もしもの話〜ルリと切って落とされた幕 その2
放課後になり、生徒達が続々と自分の寮に戻っていく中、ハクリとルリは教室清掃を行っていた。
「はぁ…」
ルリがため息をこぼす。そしてその後ろでハクリが苛立ちを含んだ声質で口を挟む。
「あのなぁ…これはお前のせいでもあるんだぞ。何自分だけ善者みたいに振舞ってるんだよ」
「だって根本的にはマスターが素直にならなかったからじゃないですか。私に素直にあの仕事を譲っていれば今頃……」
「聞き捨てならんな…まだやるつもりか?」
あの後…ルリとハクリが仕事をかけて小競り合いが始まった。なんやかんやわちゃもちゃしている最中、うっかり教室にある割れ物を割ってしまうという事態に陥る。そしてそのタイミングを図ったかのようにヤヨイの登場…考えるまでもなく怒られ、放課後の清掃を言い渡された…そして今に至る。
「マスターがあんな事しなければ!」
「ルリが素直にしていれば!」
ジリジリと睨み合う双方。このままでは過去の過ちをまた犯してしまう。勿論そんな事は今の2人の頭にはない。
さて、ここから朝の小競り合いに戻るーー




