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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
287/313

青と赤の世界の始まり

「お前の相手は俺だ。前の続きをしようじゃないか……」

「何度やってもお前の能力じゃ俺には勝てねぇよ。はっ倒してやる」

クロノとハクリが対峙する中、アオイはガリヤと向き合っていた。

「もう今度は油断しねぇ…お前の能力を認めてやるよ」

「有り難きお言葉ですね。ならば今度は手加減なんてしませんよ?」

お互いがさっきを醸し出す中、シュベンは部下の戦いぶりを遠目から眺めている。

「いいねぇ…それでこそ我ら特攻部隊だよ」

「お、おい…こいつらは」

「大丈夫。ニノ君は私が守るから…」

ユアの横で怯えるニノを、ユアは優しくなだめる。目の前には複数人の特攻部隊員達。その狙いはニノらしい。

「さて、怪我したくなけりゃそいつを渡した方がいいぞ?」

「お前が抵抗しようと無駄ーー」

憎まれ口を叩く隊員の顔の真横に何かが通り過ぎる。早すぎて何も見えない中、頬に切り傷が刻まれていた。

何事かと視線を戻すと、そこには矢を放った後の体制でいるユアがこちらを睨んでいた。

その行動だけで、隊員達の思考は豹変する。

「…そっちがその気なら……殺してやるよ!」

「私はあなた達なんかに殺られない!絶対に守って見せる!」

「ツバメだってやってやるんだからぁ!」

ユアに降りかかる剣を、ツバメの鉤爪が受け止める。目尻に涙を浮かべたツバメが、やけくそ気味に受け止めていた。

「何も出来ないままなんて嫌!ツバメだって…ツバメだって!」

「私もツバメちゃんと一緒にやります!」

攻撃を受け止めていたツバメの真横から、敵の懐に入り込んだツバキの大剣が腹部に強烈な一撃を与える。

「ぐはっ!」

「私はツバメちゃんと一緒にーー」

「ツバメはツバキと一緒にーー」

ツバメの右目が赤く、ツバキの右目が青く光る。今までの可憐な少女達とは違い、今はどこか力強く見えた。

「ツバメちゃん…ツバキちゃん」

弓を強く握る…自分だけが成長していない気がしたユアは、どこか焦りを覚えていた。

「…私も成長しなきゃ」

新たな矢を手に持ち、ユアは弓を引いた。

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