最後の戦い
「…そろそろだな」
「はい…ユアさんの話が本当なら、ニノさんと一緒だと言うことですが…」
「本当にユア来るのかな?」
「来ます…ユアさんは来るですよ」
それぞれが様々な思いを心に留めながら、ハクリ達はユアとニノを待っていた。この任務中にユアから連絡が来たのは初めてで、全員が違和感を覚えている。
ユア曰く「自分だけじゃ守りきれないから…単独で行動するって言ってたのに…ごめん」と、謝罪までさせてしまう自分を恨んだ。
感謝するべき存在に謝らせてしまった自分の無力さを知った。
「良いのでしょうか…私達がユアさん達に会って……」
「資格がないのは俺だけだ。ユアは特に俺の事で傷つけてしまったからな…ニノもそうだ」
「そんな事ないわ!ツバメがもっと早く行っていれば、あの子達だってーー」
「それなら私もです!ツバメちゃんだけの責任じゃないです!」
「お前達の隊長は俺だ…。俺がもっと早く指示していれば……あの子達はーー」
「誰も悪くないよ…悪いのはやった人達……罪のない子供たちに手を下したーー」
「やめろ…それ以上は……」
「ニノ…ユア」
ユアとニノが悲しげな目をこちらに向ける。思わず目を逸らしてしまったハクリは言葉を失ってしまった。
「…ただいま皆。それと、ごめんなさい」
「……謝る事なんてありません。私達はユアさんを待っていましたから」
「おかえり…なさい」
「おかえりなさいです」
全員はユアを心から受け入れた。ただ1人、ハクリを除いては……
「皆にお願いがあるの。ニノ君をーー」
「分かっています。元々私たちの任務なのですから、そんなにかしこまらないで下さい」
「……うん。ありがとう」
「具体的にどうするの?」
「反政府的思考を…ですよね?」
「…とりあえず今は何も出来ないだろう。とりあえず拠点にーー」
「いや、それは無理だね」
「その対象はここで死ぬ」
「次こそは必ず勝つ……」
眩い光が突如ハクリ達を襲う…光が引き、視界が元に戻った時、目の前にいたのはーー
「特攻部隊…」
「空気を読むということを知らないのですか」
「ごめんね。僕達も少し焦っているんだ…」
「もれなくここで決着をつけてやる」
「今度は前みたいにいかねぇからなぁ…」
ガリヤとクロノ…隊長シュベン率いる特攻部隊の総勢は10人足らず程だった。どの人物も一際オーラを放っている。
「…今度は簡単には行かねぇからな。お前達をぶっ飛ばして、ニノだけは無事に終わらせる…!」




