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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
274/313

出会い

ニノ達に別れを告げたユアは、再び一人で行動する。向かう宛がないように思える足の運びも、瞳だけは行き先を示していた…いや、示されていた……

「1人でお散歩?お嬢ちゃん」

「あなたは……」

ふとユアに声をかける女性が1人、ユアを見つめている。明らかに周りとは違う空気を醸し出している女性を前に、ユアは警戒する。

「そんなに警戒しないで?お姉さん別にあなたになにかしようって訳じゃないの……ただーー」

目を細め、妖艶な笑みを浮かべる。街中とはいえ、思わず武器を構えそうになった。

「ただあなたに興味があるの。こんな所で、あなたみたいな可愛いお嬢ちゃんが一人で居るんですもの。何かあったの?」

「あなたには関係ありません。放っておいて下さい」

「冷たいのね。そんなんじゃ、好きな人にも振り向いてもらえないわ」

「っ……私は別に……」

何故か自分が見透かされているような気分に侵される。ただの偶然にしては……と言ったところだ

「ふふっ。あなたに興味が湧いてきちゃった。またお話してくれる?」

「……出来ればいやです」

「そう……ならまた次にあった時に……ね?」

そう言葉を残して、謎の女は姿を消した。はっきりと拒否出来なかった自分が不思議だ。そういった感情だけが、今のユアには残っていた。

「あの人は警戒しなきゃ」

自然とそう思わせるほどに、あの女の放つオーラは異常だった。まるで、たくさんの命を操っているような…言葉では言い表せない負のオーラが漂っていた。だからこそ、ユアはなるべく近づかないようにしようという結論に至った。


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