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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
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過剰殺戮

神速とも言える容赦ない斬撃がガリヤを襲う。気がつけば体のあらゆる所に切り傷を負っていた。

「流石にやるな…」

「まだ余裕でしょう?その体だと刃が通りませんから」

確実にダメージを与えているものの、決定的な確信がないのが事実だ。無論、その強靭なまでの肉体を前に、アオイの刃は早くとも威力はあまり期待出来ない。

「いくらその体でも、数を重ねればいつか…」

「そんないつまでも攻撃させると思うか?あんまり舐めてっと痛い目みるぜ?」

「舐めているのはあなたの方でしょう」

逆手に持った小太刀を握りしめる。

「行きますーー」

踏み込もうとした所で、足の力が失われる。その場にひざをついてしまう。

「これは……っ!」

「俺がただ単に攻撃を受けたままだと思ったか?少しずつ……気づかれないように足にダメージを与える事くらい、この俺にとっては十八番(おはこ)なんだよ」

「あなた……まさか武装技術(ウェポンスキル)を……」

足に力が入らない。歩く事さえ今はままならない状態だ。そんなアオイを見て、ガリヤが笑みを浮かべる。

「これが俺の技術(スキル)過剰殺戮(オーバーキル)だ」

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