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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
254/313

クロノとガリア

「きゅ~」

「あらら……」

「そりゃまぁそうよね」

結果、アオイの圧勝である。一見ツバキが至近距離まで接近すれば優勢かと思えたが、アオイはまず距離を詰めさせなかった。常にツバキの考えの先をゆき、ツバキの攻撃、企みをすべて回避したのである。

さらに言うなら、アオイは結局1回もライフルを使ってない。

「うぅ……アオイさん強いのです…」

「ツバキさんはツバメさんと違って一手一手が引き気味ですね。控えめと言いますか、ツバメさんとは別の意味で分かりやすいです」

「さすがアオイさん……丁寧に解説してるよ」

「隊長もあんな感じだったわよ?」

「いや俺は別にそこまでじゃないよ。挙句の果てに教えた事後悔したくらいだし」

先程の記憶を掘り返す。

「二人なら勝てるのよ!絶対!」

声を張り上げて必死に訴えるツバメ。

「二人ねぇ…それだと不公平と言いますか……」

「ツバメとツバキの二人なら誰にも負けたりしないわ!隊長にも!多分アオイさんにも……」


ーおい、何故そこで顔を曇らせるー


「お前な……そういう事はーー」

「へぇ…なら俺とやってみないか?」

「!」

唐突に聞こえる低い声、その声とともにアオイの表情が一変した。ガタイがあまりにも良すぎる大男、その側にいる長細身の男とつるんでいるのだろう。

「……なんだお前達」

「なんだとは不躾(ぶしつけ)だな…同じ組織の人間だっつーのによぉ」

「同じ組織……って事は特攻班!?」

「お前達の情報提供が遅いから来てみれば…この脳筋と言いお前達と言い無能にも程がある」

アオイの眉が一瞬動く。

「おいクロノ……おめぇまた死にてぇのか?」

「俺はガリア…お前に殺された事など一度もないがな」

早速仲違いを始める二人に、明らかに苛立ちを覚えているアオイが近づく

「あなた達、ここへ遊びに来たのですか?」

アオイに気づいた二人は睨み合っていた目線をアオイへ移す。

「ふん。誰かと思えば元特攻班のアオイ先輩じゃあねぇか」

「戦うことを恐れた、失戦の戦乙女……か」

「その名前で呼ばれるのは構いません。私自身気にしていませんから。でも、仲間の事を悪く言われるのは我慢なりませんね」

気迫ともオーラとも言える何かがアオイに立ち篭める。それを見たクロノ、ガリアは不敵な笑みを浮かべた。

「やる気満々だな。それなら相手してやるよ!この俺が!」

「俺はそこの隊長と相手をしよう。AIPという組織の心構えを教育してやる」

何が何だか分からないまま、ハクリとアオイは戦いに巻き込まれることになる……

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