強がり
「はぁ……はぁ」
「はぁ…はぁ……はぁ……もう!全然当たんない!」
「だってツバメの攻撃単純なんだもん。フェイクばっかしで一撃目は絶対そうだし」
結論をいうと、ハクリはそこまで公開することをやめていた。初めはフェイクが上手いと感じたものの。ツバメはそれしかしてこなくなった……それも必ず一撃目に
「むぅ…いいもん!私の全力はこれからなんだから!」
そう言うと、自らの体制を低く保つ。
「あー多分これで終わるから…… 」
それに対して、ハクリは身構えることもなく、余裕満々の体制で後ろ頭をかく。
「そんなことないんだから!ツバメが隊長に勝つんだもん!」
ツバメが一気に駆け抜ける。それも、今までで一番早い。
「はやい……でもーー」
右手を接近してくるツバメに向け、魔法陣を形成。脳内容量をつかい、詠唱を行う。
「隊長……まさかーー」
「……よし。終わった」
ハクリがそう言い終えた頃、ツバメが丁度ハクリに一撃目を加える。
「とりゃ!」
「っつ!…………」
避け無かった。あえてハクリはその一撃を喰らったのである。自分の腹部にあたる鉤爪をそのまま掴み……
「第八闇系魔法」
「え……ふぇ!?何でツバメの…あれ!?クロ!?」
自分の魔法が解かれた事に驚きを隠せないツバメ。第八闇系魔法により、精霊武装が解かれた。クロはクロであたふたとご主人であるツバメの肩に乗っかる。
「よっし、俺の勝ち」
ポンポンとツバメの頭を3回叩く。何が起きたか分からないツバメは未だにキョトンとしていた。
「え?えぇ!?」
「よし、これで俺も最強チート主人公だな!待ってろハーレム人生!」
ハクリ自身、渾身の強がりだった。




