本日の報告
「今日のところは上々だな」
「そうですね…まさか都合よく当たるなんて思ってもませんでした」
「やっぱり隊長は最高ね!」
「はい!隊長はさんは凄いです!」
寝床を確保した一同は、次の日の会議をする為にハクリの部屋へと集まっていた。結果はよく終わり、次の日のこのままいくことを願う。いい意味での対象消滅の通知がないことから、まだ役割は終わっていないようだが、このままいけば終わりもそう遠くないはずだ。
「明日もニノたちの所へ向かおう。また二人にお願いしてもいいか?」
「まっかせて!ツバメが隊長の期待に応えてあげるわ!」
「ツバキも頑張ります…絶対!」
二人のやる気は十分。子供達のケアは二人に任せて大丈夫だろう。しかし問題はーー
「私達はあの二人ですね…」
「そうだな…不安だが俺達がやるしかない」
「ほかの子供達と違い詮索しても逆効果だと思いますが……」
「分かってる。だから上手いこと聞くしかない。また俺のスキルが生きる時だな」
指に顎を添えて決まり顔をするハクリ。しかし、周りの評価は辛口だった。
「隊長のスキルって信頼できたっけ?」
「……分からない…です」
「隊長、そこは私ががんばりますので、隊長はそのあとをーー」
「いやなんで扱いが酷くなるのかな!?」
一度ため息をこぼし、咳払いをする。
「まぁなんだ……明日も頑張っていくか!」
というわけで、本日の会議は終了した。




