決着と聴取
「なぁ…いい加減教えてくれても良くないか?」
「……」
むすっとした顔で目線をそらす少年に、ハクリは手を焼いていた。決着は着いたものの全く情報をはこうとしないのだ。何故自分たちを襲ったのかすら未明、あの力はどこで手に入れたのかすら未明。正直ハクリも諦めかけていた。
「はぁ…このまま闇雲ってのもな。てか何でそんなに口篭るんだよ。吐いたほうが楽だぜ?」
「誰が死んでも言うかよ。お前みたいな敵に」
「何で俺が敵になんだよ。証拠は?根拠は?」
「ここに来たってことはつまり俺達を捕まえに来たってことだろうが!今更知らばっくれてんじゃねぇよ!」
「いやまてまて。本当に俺達は何も知らないし何も使用としてないんだって!たまたまここに来たんだ!」
ここまで必死に訴えるハクリの方を、未だ不機嫌そうな顔をしながらも、目線を合わせる少年。
「…本当なんだな」
「本当だ。嘘ついたら針千本誓うよ」
「……」
じっとハクリを訝しめに見つめる少年に、ハクリは目線を逸らさずに真っ直ぐ見つめ返す。数秒の時が経ちーー
「あーもう分かった分かったよ!信じりゃいいんだろ!」
「ありがとう。君が素直で良かった……」
「その代わり!てめぇが嘘ついてたら本当に針千本だかんな!」
「しつこいな……。俺は天狛李」
「……ニノ」
今更だが、ニノが吸血族だということに気がつく。小さく見えた牙と爪はこの距離でないと気づくことができなかった。珍しいタイプで、翼は生えていない。
そんなニノの拘束を解き、立ち合う。
「とりあえずこの建物にかけた魔法解いてくんない?迷惑極まりないんだけど」
「……それは直接頼まないと解けねぇよ」
「ちょっと待て。頼むってそいつは近くにいんの?」
「この道を少し走ったところにそいつはいる……」
ーーまじかーー
ここで青ざめた事は言うまでもない。
失踪事件の件、誠に申し訳ございませんでした!




