誓い
ハクリとアオイが喫茶店で休憩している時、同時にツバメとツバキもとある場所で休憩をしていた。少し古びた建物の中は狭く、多種多様なお菓子やおもちゃなどがずらりと並んでいる。前に来た街で、イヨに連れてって貰った事のある、いわゆる「駄菓子屋」である。
「んー…じゃあツバメはこれ!」
「私はこれで……」
自分の欲しいものを指差し、店主であろうおばちゃんに伝える。心優しそうな顔をしたおばちゃんは「はいよ」と言うと、二人の目的のものを冷凍庫から取り出してくれた。
「お嬢ちゃん達可愛いから、これおまけね」
そう言って渡してきたのは、小さな瓶に入った金平糖だった。
「わぁ…ありがとうございます!」
「ありがとうおばあちゃん!」
ぺこりと頭を下げ、駄菓子屋を後にする。すぐ近くのベンチがある場所へと駆けていき、至福の時間が始まった。
「またイヨちゃんに会えるのかな?」
ツバメがふとそんな事を言う。ツバキも同じ事を考えていた。金平糖はイヨとの思い出のひと品だ。不意に貰ったことにより、イヨの顔が頭をよぎった。
「会えますよ……きっと」
どことなく虚しい感じがするが、そんな事が苦手なツバメは頭を横に振る。
「そうよね!なら私達も頑張らなくちゃ!」
「そうです!ユアさんや隊長さんと一緒にいたいです!そうじゃないとイヨちゃんに会っても悲しいだけですよ!」
そう誓い合った2人だったが、今この状況は非常にまずい。ハクリは多分この組織を抜ける……ここに来てからのハクリの性格をよく知る2人なら、この言葉の信ぴょう性は重々理解していた……それでも、頑張ろうと誓った。イヨの為もあるが、自分たちのために……




