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戦闘開始のファンファーレ
「さぁ!本気を見せろよ!」
「いい加減その口の聞き方を正すんだな!俺はお前よりもつええからよ!」
皆が各々の戦い方で戦闘を繰り広げる。その中でもとある2人は…一段と精が出ているような気さえした。
「お前の武装技術は警戒すべき一つ…卑怯だとは思うが許してくれ。お前を強者と認めての行動なんだ」
「嬉しいこと言ってくれるねぇ…なら一層許さねぇ」
携えていた長刀を手に取り、刀身の先を相手であるクロノへと向ける。そしてそのクロノは、自分ガリアを警戒して距離をとっている。自分の武装技術を警戒する気持ちは理解できるか、だからといって引けを選んだ事がどうも気に入らない。
「…では、いくぞ!」
自分の背後に時計を象ったような魔法陣を形成したクロノ。その瞬間、二人の緊張は一気に極まるそれが戦闘開始の引き金となった事は言うまでもなかった……




