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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
208/313

分かれ道

「なんで……どうしてよ!隊長いなくなるかもしれないのに!なんで!」

怒りが混ざったような声質でツバメが問いかける。しかし、ユアには届いていないようです、ユアは表情を曇らせたまま俯いてしまった。

「…ユア」

「ツバメちゃん落ち着いて下さい。ユアさんにだって何か考えがーー」

「ないよ。これは私の意思でもあるし、私は隊長とは一緒に行きたくない……それだけだから」

「っ……」

あまりの衝撃に、ツバメは目を見開いた。ユアがここまでの事を言うとは思ってもいなかったからだ。そして、彼女は心のどこかに同時に殺意をわかせた。

「落ち着けツバメ。これはユアの判断だ…何も言うな」

「でも!」

「隊長の言う通りです。少しは落ち着きなさいツバメさん」

「っ………」

ハクリとアオイが口を挟んだことにより、ツバメの殺意はユアに対する呆れへと変異した。信頼していた仲間に対して抱く呆れは、どこか重みを感じる。

「……じゃあ私は行くから」

「ユア」

こちらに背を向け、立ち去ろうとするユアをハクリが呼び止める。全く感情のこもっていないような目で、ハクリを見つめるユア。それを目の当たりにしても、ハクリはこう告げた。

「これで終わりじゃないんだよな?」

ハクリの問いかけの芯までは理解出来なかったが、ユアは「分からない」とだけ告げて、後を去って行った。

ユアが抜けたことにより、チーム内の空気は最悪になった。しかし、任務は任務であり、どんな理由があろうと遂行する…俺たちのやり方で……

「それじゃあ…向かおうか」

思い足取りで、ハクリを含める4人は街に駆り出した

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