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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
200/313

If 〜もしもの話〜イヨと誰かの新婚生活その3

「あ!あれ見てくださいよ!」

「おい待てって…そんなに慌てたらーー」

「あた……っとと…ごめんなさいです」

テンションMAXではしゃぎ回るイヨ。前をろくに見ていないせいで、とある男性にぶつかってしまった。心優しそうな笑みを浮かべる男を前に、イヨは頭をぺこりと下げる。

「いいんだよお嬢ちゃん。でも、あんまりはしゃぐと危ないよ?」

「はいなのです!これからは気をつけ……お、お嬢ちゃんですか!?」

「次からは気をつけるんだよ」

「あ!ちょっとーー」

「おら」

「あたっ!な、何するんですか!」

イヨの頭に拳をお見舞した俺は何気ない顔で辺りを見回す。ちょうどお祭りが行われているようで、辺り一面出店やら屋台やらで賑わっていた。

「さて、どこから回ろうかね」

「無視ですか……イヨはわたあめが食べたいです」

「へいへいわたあめね。相変わらず子供みたいな事言うな」

「文句があるならご飯抜きにしますよ」

「ゴメンナサイ」

そんな会話をしながら祭りを楽しむ俺達だった。

わたあめを満足そうに食べ、イヨは次の獲物をキョロキョロと探し始める。そしてとある店を視界に捉えた。

「……射的?」

「あれやりたいです」

「お前射的出来なかったろ?やめとけやめとけ」

「その時はまた頼むので大丈夫です」

そう言いながら俺に親指を突き立てるイヨ。ため息を零しながらも「やれやれ」と言いながら注文に応えた。

「一回5発だよ。頑張ってお嬢ちゃん!」

「わ、私は大人です!こう見えても凄いんですからーー」

「いいからさっさとやっちまえ。でなきゃ帰る」

「ふえぇ!?ちょっと待ってくださいよ!」

あたふたと焦りながら玉を込めていくイヨ。俺はイヨが狙うであろう景品がなんとなく読めていた。そして、多分俺の役目が回ってくることも……

「よし!やりますよ!」

「さっさと売って失敗して代わってな」

俺の皮肉もイヨには届かず、イヨはその狙いを自分が欲しい景品に定める。

そして、案の定……

「……頼みます」

「へいへい。秒で終わるからまかせとけ」

そして俺の出番が来た

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