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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
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If 〜もしもの話〜イヨと誰かの新婚生活その2

「今日は何しますか?遊びますか?出かけますか?」

「お前…ほんとに成人?」

「むぅ…まだ言ってますよ。本当にご飯抜きにしてあげましょうか?」

「それは勘弁」

ぐっと背伸びをした後に、食事のあと片付けを行う。イヨが既に食器を洗い始めているため、俺は横から参加する形で食器を洗い始めた。

「今日は晴れてるし、出かけるか」

「ホントですか!?」

ぱあっと表情を明るくするイヨ。しかし洗い物をする手は止めない。

「行くとして近場が遠出か…明日は休みじゃないしな……どうしたものかーー」

「遠くに行きましょう」

「……おれの話聞いてた?」

「はい!遠くに行きましょう!」

「俺、明日、仕事、分かる?」

わざと区切りをつけて強調する俺を目前にしても、イヨは目をキラキラさせながら「遠く!遠くに行きましょう!」と繰り返す。

頭を悩ませる俺を見ても、イヨは「遠く!遠く!」と機械のように繰り返し続ける。

「イヨ…俺はな、働いてるの。分かる?遠くに行ったら次の日がーー」

ーーしゅんーー

「……」

わざとらしくしょげるイヨ。もはや俺の性格を知っての行動と見える。

「……はぁ、分かった分かりましたよ。遠くに出かけましょうね」

「ふっ……」

「おい…お前本当にーー」

「早速準備しましょう!」

洗い物が終わり、手を拭いたあとに駆け抜けていくイヨ。ゴソゴソと支度を始めていた。

その光景に呆気に取られながらも、俺は息を漏らす。

ーーまぁ、楽しそうならいいか。

少なくとも今の俺はそう考えていた……あんなことが起きるまではーー

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