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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
197/313

「……」

誰もが話さない。ヘリから降りたところで自分達の空は全く同じで、それでも自分達の思いはそれぞれ違うものだった。

自分達の隊長が組織を抜ける。言葉の意味は分かっても、真の意味はお互い理解出来ていない。任務開始まであと数時間。それまで各自考える時間が与えられた。

「…隊長」

無意識にそう呟いたのはユアだった。自身の秘めた思いは誰も気がついていない。自分でさえ……

「……うぅ」

無意識に涙が浮かんでくる。この衝動に可憐な少女達は思い思いに悩んでいた。

雨が降りそうだ……

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