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事態の整理と判断

「これはまた緊急事態だね…」

「俺からの報告はこれで全部だ。もう言い残すことはない」

そう言い残して、ハクリは総司令室を立ち去ろうとする。

「これからどこに向かうつもりだい？」

「さぁ…でも間違いなく俺はこれから足を引っ張ると思う。この刻印の詳しくまでは知らないからな。こんな不確定要素、ここに置いてはおけないだろう？」

「はぁ…君ってやつは。少しは周りの気持ちも考えてみたはどうかな？」

「……」

「君がいなくなることで困るのは彼女たちだけじゃない。僕だってそうだ。そんなキミを野放しにするほど僕も落ちぶれていないつもりだがね」

リランが呆れたように肩をすくめる。ハクリは返す言葉が無かった。

「なるほど…でも君がそういうなら…そろそろなのかも知れない」

「？？さっきから何をーー」

「君に最後の司令だ」

「……」

何度も何度も言葉遮られ、リランの考えが読めなかった……が、今この顔だけはなんとなく察せる……。

ーーこいつは俺に何かやらせる気だーー

と……