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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
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抵抗

「……と、いう訳だ。俺に残された時間はそう長くないらしい」

呆然とした顔でただハクリを見つめるユア、ツバメ、ツバキの3人。その瞳には、絶望の他に何か他のものが混じっているようだった。

「…どうすれば助かるの?」

「分からない。スライクとかいう奴は時が来れば分かるってーー」

「そんなのじゃダメだよ!早くそいつらの元に行かないと!」

誰よりも焦っているのはツバメだ。泣きそうな目を何とか堪えている。

「だめだ。敵の本拠地に向かうことなんて自殺行為だからな」

「でもそれじゃあ隊長がーー」

「ツバメさん。少し落ち着きなさい」

その中でも一段と冷静で、かつ冷淡さを秘めたアオイが口を挟む。押さえ込んだ感情が漏れ、青いオーラを放っている。

「私達の隊長がこう言っているのです。私達は、私達のするべきことは隊長の言葉ですよ」

「だって……それじゃあ…」

「な、何とかして抑えることくらいは出来ないのですか?」

「分からん。こればっかりはこいつを掛けた本人に聞かないとな」

そう言って、左目に記された呪式を指で抑える。眼球の中心にまで刻まれた刻印は、今となってはあまり目立たない。しかし、その印は見えていた。それを強調するように……。

ハクリは溢れ出す言葉を押さえ込み、ただこう告げた。

「とりあえず……帰ろう」

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