表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
186/313

達成の元

「始めよう…私達の攻撃をーー」

瞬間、今度はユアが先陣を切って駆け抜けた。多少の焦りを覚えたツバメとツバキだったが、これもまた作戦の一環なのだと気持ちを抑える。

「ツバメちゃん!」

「……分かった。なら私はーー」

言葉を交わさずとも意思の疎通ができる2人は、無言の会話で自分たちの意思を告げる。ユアに続いたツバメが駆け出し、ツバキはその後方に駆け抜ける。

綺麗な一列に並んだユア達を前に、シャーマックは笑いをこらえきれない。

「あっははは!何それ子供の遊びかなにか!?」

「笑えばいい…これが私達のやり方だから!」

踏み込みを入れて跳躍するユア。既に弓を引いていたのか、今すぐに打ってくるモーションだった。

「あまいあまいあまいあまい!無理無理無理無理!無駄無駄無駄無駄!無謀無謀無謀無謀!何度も繰り返してきただろう!?」

「確かに…そうだね。あなたの防御壁は本当に凄い。だから私達はあなたにまだ一撃も与えられてない…いや、細かく言えばダメージを与えられてない。でもね…それでも私達はーー」

今までより強く、強く弓を引く。覚悟を秘めた眼差しは誰よりも光り輝く源となる。覚悟や勇気の糧となり、ユアの矢を、より一層強くーー

臨終(ハデス)第二矢(エナジードレイン)

放たれた矢は黄橙の光色を放ちながら突き進む。

「だから何度やっても無駄だってのっ!」

「そう上手くいくものじゃないよ」

いつも通り魔法陣を形成する。そしていつも通りに防ぎきれるはず……だった……

「あるぇ?」

ユアの放った矢が魔法陣に触れた瞬間、その形がどんどん(いびつ)になっていく。まるで……何かを吸い取られているようにーー

「第二矢は触れたものの魔力を吸い取る。魔法陣は魔力を形づけたものの一つ…よって、あなたの防ぎ方じゃ防ぎきれない」

「あらら…でもまぁ避ければいい事だよね」

「そうはいかないわよ!」

「へ?」

体を捻らせることで攻撃をかわしたシャーマックだったが、その背後には既にツバメが回り込んでいた。右手に装備された鉤爪がギラりと光る。

「一撃目!」

「ごふぅおっ!?」

切り裂くというよりは殴りつけた感じの鈍い音。それと共にシャーマックの体は空中へと放られる。それだけでは留まらないのが、ツバメとツバキの連携力だ。

「に、二激目…です!」

「え……ちょまぐへぇ!」

再び聞こえた鈍い音…次は地面に向けてツバキが大剣の峰を打ち付ける。

「いってぇ……ってて……あり?」

「これで終わり。今度こそーー」

待つ時間を与えず、ユアが臨終の矢を放つ。

それを見たシャーマックは、何故かこの時不敵な笑みを浮かべた。

「座標方向位置関問題皆無……ふひっ」

「?」

「えい!」

咄嗟に放たれた二つの魔弾。一つは矢を完全に弾き飛ばした。

そして、もう一つの弾丸がユアの頬をかする。

「……あれ?あの方向ってーー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ