表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
180/313

戦闘の中で

一発一発を丁寧に、かつ効果的に打ち込む。アオイに教わったのは、防御→攻撃だけではない。攻撃は最大の防御という言葉を嫌うアオイに教えて貰ったのは、攻撃は的確に相手をねじ伏せるものという言葉だ。

「ほう…いい攻撃だな。しかしまだ浅い」

ハクリの攻撃をしゃがむ事でかわし、一気にハクリの懐へと潜り込むスライク。下から見えるハクリの腹部目掛けてスライクの膝が迫る。

「……っ」

その膝をハクリは両の手で受け止め、そして次の行動に移る。捌き……

「!」

考えが浅かったのはスライクの方だった。相手を甘く見た故の失態。がら空きになった片方の足が払われてしまい、バランスを崩す。地面に背中を打ち付けた頃には、ハクリの次の攻撃が迫ってきていた。

「うぉらぁ!」

「ぐっ…」

ハクリの拳の動きが止まる。今にも殴りたい気持ちでいっぱいだが、どうしても動かない。見ると、自分の腕にスライクのものと思われる魔法陣が展開されていた。

「魔法陣の……応用か」

「これほどまでの高等技術。貴様には無理だろうな…細かい位置情報と座標、それを頭で特定し、更にはそれを行使する。どれだけの脳内容量を使うかは今の説明で承知できるはずだ」

「くそ……がぁっ!」

即座にハクリは左手を腰部分に動かす。

携えていた魔弾装填式ハンドガンを手に取り、銃口をスライクに向ける。

「……」

「……」

無言のままの時間が、僅かながら経過する。見つめ合う2人の感情はどこか緊張味を抜けたものが存在しており、それでしてこれから何が起きるかを互いに悟っているようだった。

「……終わりだ。これでーー」

無慈悲にも思えたハクリの指は、容赦なくトリガーを引いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ