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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
177/313

戦闘の場

「させない……絶対にさせない!」

弓を構えたユアがそう答える。放たれた弓矢は魔弾を弾き返し、そのままシャーマックの元へと伸びていく……がーー

「おーっとっとっと…流石にスライク君!いざという時には僕をーー」

「ここで死んでは任務が遂行」出来ないだろう。少しは恥を知れ」

相変わらず冷たい態度をとるスライクの言葉に、シャーマックは気にする様子もなく二タニタと笑い続ける。

「さてさて?そこのお嬢ちゃんは僕の攻撃を妨害したわけだけど?やるの?」

「隊長は絶対に守る…触れさせやしない!」

「まてユア!ここは様子を見るんだ…下手に手を出したらやられる」

「隊長はあの人たちを知っているんだろうけど、私は知らない…隊長に危害を加えるんだったら…私が守る」

「…………」

ユアの力強い言葉に、ハクリは息を飲んだ。少しでも諦めかけた自分を恥じた。そして…抗おうと思った。

「…俺はお前達の言いなりになるつもりはない。これ以上仲間が居なくなるのはゴメンだからな…みんなの分、償いは受けてもらうぞ」

「やり合おうというのか…人が変わったような変化ぶりだが…その抵抗と勇気だけは褒めてやろう……だがな、この世界には力の差というものが絶対にある。それを目視だけで判断出来ないとなると、まだ貴様も半人前だということだ」

「てめぇの自己判断で人を決めつけるなよ。やって見なきゃわからないだろう」

「っぷぷ!あっはははは!何言ってんのこの人!本気で僕達に適うと思ってんの!?」

腹部を抑えて笑いこけるシャーマック。歯ぎしりを立てたハクリの後方から飛び出す一つの影…。

「第一矢目…放てっ!」

不意打ちとまではいかないが、ユアの放った弓矢が油断しきったシャーマックへと伸びる。

「っとと……危ない危ないねぇ…」

完全にそれをかわし、余裕満々の笑みを再度見せつけるシャーマック。

「丁度いい。お前はその女をやれ。あいつは俺が黙らせる」

「きょえー…スライク君はいいところだけ取るんだよねぇ…まぁいいけど。僕も防がれたの気に食わなかったし」

「……ごめんユア。巻き込んで」

「さっきの言葉、撤回して」

「え?」

「皆の敵みたいないい方したでしょ?まだ誰も死んでなんかいない。絶対に生きてるんだから」

ユアはまだ諦めていなかった。自分が窮地に追いやられても、弱みひとつ見せようとしない。そんな姿に、ハクリは心打たれた。

「……あぁ。そうだな!皆は生きてる…それまで、俺達が耐えるんだ!」

「うん!見せてあげる…私の力…っ!」

瞳を閉じ、意識を集中させる。この人の前では見せたくなかったこの力…。見せたらきっと嫌われるから……そう思っていた。でも、この人は…この人にならーー

「私がやるんだ…私がーー」

目を開くと同時に、その力が開放される…。ユアが持つユアだけの力ーー

武装技術(ウェポンスキル)臨終(ハデス)!」

メンテナンスの都合により、本日は19時投稿となりました!

申し訳ありません!

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