金平糖
「んーと…これは?」
「それは駄菓子って言うんですよ。この国のお菓子です」
イヨ率いるツバメとツバキが訪れたのは、とある駄菓子屋。それに目が止まったのは、興味津々に金平糖を見つめるツバメだった。ツバキも初めて見る金平糖の綺麗さに、感嘆を漏らす。
「綺麗です…こんぺーとー?って言うんですか?」
「はい。とっても甘くって美味しいですよ」
「ねぇねぇ。これ食べられないの?」
小さな子供のようにイヨに問いかけるツバメ。それを見たイヨは、懐から取り出した小袋から、さらに小銭を取り出した
「あ、ツバメちゃん。これさっき隊長さんから貰ったーー」
「あ、確かに。なるほど、ここで使うのね!」
イヨが取り出した事から、出発前にハクリから預かっていた小銭をツバメが取り出す。イヨは店の主人に注文へ向かっていた。
「金平糖を貰えますか?」
イヨがそう問いかけると、駄菓子屋の主人であろうお婆さんが対応する。
「あらイヨちゃん。今日はお友達連れてるの?」
「はい。イヨのお友達です」
「なら少しだけどサービスしないとね!」
「ありがとうございます。おばあちゃんは優しいから、イヨは好きですよ」
上機嫌で注文した金平糖を袋に詰めていく主人。目をキラキラさせながら、ツバメとツバキはその光景を見つめていた。カラフルな星を象ったものを、詰めていく。その光景は、2人には新鮮で、期待に期待をふくらませていった。
「さぁ、食べましょう。近くに公園があるので」




