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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
166/313

ツバメとツバキとイヨ

「と、いう訳で…ツバメとツバキに頼みたいんだが……いいかな?」

「隊長の頼みとあっては、このツバメも乗らないわけにはいかないわよね!」

「お友達…ですか?」

次の日、ハクリはイヨをツバメとツバキに会わせた。歳も近いし、色々共感するところがあると思ったからだ。

それで、根本的に会わせようと思った理由だが、特にない。今のイヨはあともう少しのところまで来ている。あと少し他人と接していれば、反社会的な思想も改善されると思った……というのが適当かも知れない。

「えっと……お兄さん?イヨをどうするつもりですか?」

「イヨにはこのツバメとツバキと遊んでもらいたいと思ってさ……だめかな?」

「いえ…ダメと言うよりかイヨはフィーレちゃん以外の人と遊んだ事がありませんから……少し不安なだけです」

「そっか……でも、ツバメとツバキはいい子達だからさ、そこは安心してくれて大丈夫だ」

「お兄さんの言う事です。お嫁さんは、お婿さんの事を信じるものなんですよ♪」

「……お嫁さん?」

「……お婿さん?」

イヨの発言に、ツバメとツバキはピクリと肩を動かした。その反応を目の当たりにしたハクリは焦りを顔に浮かべる。

「隊長?どういう事?」

「い、いや待て待て!これはイヨが勝手にーー」

「た、隊長さん……ちゃんと説明してください!」

「だからイヨがーー」

「イヨとお兄さんは婚約したんです」

雷が落ちた……気がした。ツバメとツバキの反応からそんな錯覚に見舞われたのだ。衝撃の事実とでも言わんばかりに、ツバメは顔を強ばらせ、ツバキに関しては泣きそうである。

「おい!落ち着け!これはイヨの冗談で、別に俺はーー」

「そんな……イヨと過ごしたあの夜は嘘だったんですか?」

「「夜っ!?」」

「イヨ!さっきから変な冗談は言わないでくれ!ってか最後まで言葉をーー」

「私は冗談なんて言ってませんよ?」

ケロッとした顔でそんなことを堂々と言うイヨを前に、ハクリは言葉を返す事が出来ない。あながち間違っていない事が恨めしい。ご飯作ったり、食べたり、風呂入ったりと、確かに何かあったかも知れないからだ。

「……隊長。後できっちり話してもらうからね……」

そう言ってハクリの元を去って行くツバメ。

「お、おい待てよ!少しは話しをーー」

「隊長さん…私、怒ってますから」

そしてツバキも続いていく。

「ツバキ!?ちょっとーー」

「(´∀`*)テヘッ」

「だから話を最後まで聞けって!!!」

いつかこんな事があった気がする……そう思ったハクリだった。

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