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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
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If 〜もしもの話〜ヒノンとお勉強しましょう 2

「魔力の調整は意識の中で……脳内容量も考えながら……」

「む、難しいな…。本当にこんな事考えなきゃ出来ないのか?」

「最初の頃は……慣れたら…考えなくても勘で……分かる」

手に取った1冊の本を、女の子と一緒に読む。何故だか知らないが、知らず知らずのうちにいい展開になってきたではないか……!

「勘…か…俺が一番苦手なやつだな」

「簡単……これくらいは……上級魔法になると……もっと……もっと難しいから」

「まじかよ……」

放課後という事もあり、生徒もチラホラ居るのだが、ハクリとヒノンの周りには見えない。これだけ広い図書館だ……当然かな

「実践してみないと……分からない事もある……それは…シノアに……頼んで?」

「助かったよ。急に呼ばれた時は何事かと思ったけど。どうして急に?」

「…………」

突然の無言。その理由が分からないハクリは唐突な出来事に戸惑いを覚えた。

「……ヒノン?」

「……から」

「へ?」

「…あの事……他の人には……言われ…たくない……口封じ」

あの事?口封じ?

ますます訳が分からないヒノンの言い分に、ハクリは頭を柔らかくしてみたが、どうも思いつかない。

「……なんの事?」

非常に聞にくい事なのだが、問いかけない限りヒノンの言っている事が理解できない。そのため、気は乗らないが問いただしてみた。

「……!」

案の定そんなハクリに驚いたヒノンだったが、どっちかっていうと呆れの方が目立っているようだった。

「覚えて……ないの?」

「全く……何かあったっけ?」

わなわなと体を震わせていくヒノンを前に、ハクリは多少ながら焦りを覚えた。何となくわかる。今のヒノンは怒っている。

「…………」

黙り込んだヒノンを前に、ハクリは本当よ本当に焦りを覚えた。

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