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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
153/313

戦闘開始

「隊長はこれを見越して私を寄越したのでしょうか……」

「なんだやるのか?俺達を前にして?1人で?元特攻部隊幹部は頭が悪いのか?」

「止めておけ、ここは俺がやる。そいつはまだ殺すな」

大男がそう言うと、小柄な男は抜刀した刀身を収め、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながらアオイを見る。

「見学させていただきますよ。元特攻部隊幹部さん…へへっ。これは見物だなぁ」

「俺達の肩書きを知っているという事は、本名も知っているんだな?」

「暴絶の双者…怪力のヴェイダー……覚悟……っ!」

素手のまま一気にヴェイダーの元へと駆け抜けるアオイ。自信満々とでも言いたげな笑みを浮かべながら、ヴェイダーは独自の構えをとる。

「1度昔の特攻部隊の隊員と戦ってみたかった!あまり後悔させるなよっ!」

自分の懐にアオイが入り込んだことを確認し、丸太のような右腕をアオイ向けて伸ばすヴェイダー。しかし、アオイはそれをしゃがんでかわし、肘めがけて膝蹴りを入れる。

曲がらない方向に力が加わり、不快な音とともにヴェイダーの右腕は歪な形へと早変わりした。

「まだ、終わりません…」

膝蹴りをかました足をそのまま伸ばし、顔面めがけて一撃をさらに加える。無理やり加えた追い打ちのため、威力はそこまでだが、確かにこの巨体の体重は後ろへと向かっている。この隙にアオイは次の攻撃に移る。

「そう慌てるな。まだ時間はある」

「……」

確かに体重は後ろに向かった。それにともない、バランスを崩した巨体は倒れようとしていた。しかし、目の前にはしっかりと地を踏みしめるヴェイダーの姿がアオイの目には映っていた。それどころか……。

「あなた…まさか」

武装技術(ウェポンスキル)瞬回復(ゼロダメージ)……。お前の攻撃は俺にはすぐに治すことが出来る。どんな攻撃も、無駄だということだ」

「これまた面倒なものをお持ちで…そうですか」

後方に跳躍し、距離をとったアオイ。警戒を怠らない視線を送るアオイを目の前に、ヴェイダーは余裕様様の笑みで返す。その後に控えている小柄な男は、まるで食いつくかのように戦闘を先程から眺めている。

「……これは、警戒しなければなりませんね…最悪使うことも覚悟しなければ」

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