If 〜もしもの話〜ミャンと恥ずかしおままごと その2
「ねぇハクリぃ〜」
「…………(ムス)」
「ごめんってばぁ〜」
「……(ムス)」
「んーっ!」
「もう1度聞くけど、何であんな格好で来たんだ?」
「えーっと…それはその……ハクリに喜んで欲しくて……」
「………その善意には文句はないけど、だからと言ってあれはダメだろ。お父さんきたら確実に俺殺られてたよ」
「えー……でもいいと思うけどなぁ……裸エプロン」
ハクリがミャンに指定された風呂(仮)に向かい、しっかりと風呂に入っている素振りを見せていると、何を思ったのか素肌にエプロンをしただけのミャンが乱入してきた。白く幼い肌、まだ成熟には程遠い幼児体型がエプロン1枚で隠されただけのとても刺激的なものである。そして、この家にはミャンの父親オルドがいる。ミャンを溺愛している彼の事だ、こんな光景をもし目の当たりにすれば、ハクリはタダでは済まないだろう。
そして、何故ハクリが不機嫌になったかというと、そこはまぁ察してほしい…。難しいだろうけど。
「良い悪いの問題じゃないだろ?そんな格好して、もしその気になる男がいたらどうするんだよ」
「私はハクリにしかこんな事しないし、ハクリなら別に構わないよ?」
「……はぁ。分かった分かったよ…勉強しよう」
「えーっ!何でそうなるの!」
「もともとそのために来たんだし、ミャンを甘やかしてたら後々言われそうだから……」
「んぅー!」
顔では文句100%だが、ミャンはしぶしぶ勉強の支度を始めた。自分の机の上に勉強道具を並べ、筆記用具を手に取る。
「さぁ始めるか…まずは……ここからかな」
そして、やっとのことでミャンのお勉強会が始まることに…………ならなかった。




