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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
134/313

違いは皆あるから

「誰かと思えば…お前も間人族ニュートルか」

「偏見だけで俺達を脅威扱いするのは間違っている。人間としてな」

「最近人間と認められた奴にそんなことを言われるとはな…心外だよ」

竜人族グランドルの男達はハクリとユアを罵るように笑い出す。それを見たハクリは悔しさ故に歯ぎしりをする。

学園にいた頃には感じなかった種族間の悲しみ。クラスに対する罵倒は飽きるほど受けてきたが、種族を否定するような罵倒は初めてだった。

人は恐怖から相手を否定し、距離を置くというが、今ここにきてやっとそれを理解できた。

「今すぐに認めてくれとは言わない。今は俺たちのことはどうでもいい」

「こいつは逃さねぇぞ?まだ金をもらってないからな」

そう言いながら刀身を少女の首に当てる男。咄嗟にユアが弓を引く。ハクリもハンドガンを一丁構え、いつでも打てる態勢を構える。

「本性を現しやがったな不審種族。お前ら、やれ」

男の指示で後ろに控えていた二人が前に出る。片手に刀を持ち、もう片方の手で魔法陣を形成する。

「へへへ…久しぶりに血が見れそうだな」

「女は俺がやる。お前は男をやれ」

それぞれ一対一の体制に持ち込まれる。ユアとハクリは目を見合わせ、短い会話を交わす。

「殺すな…それが俺たちの在り方だ」

「了解」

そして望まれない戦いは幕を開ける…

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