謎の在校生を追え
「それで、話って何ですか?」
ミルがユリにちょっかいをかけた日の放課後。ハクリはヤヨイに話があると言われ、二度目となる会議室(1:1)にヤヨイと対面して座っていた。
「うん。君に話というのはある手伝いをして欲しいからなんだ……」
そう言って1枚の資料をハクリに手渡しするヤヨイ。ハクリは何気なくその資料に目を通した。
「これは……」
ある1人の生徒の情報を細かく載せた資料。名前、性別、住所らしきものが書かれていた。しかし、これだけではハクリには何をすれば良いのかはまだ不明である。
「その生徒は君と同じクラスなんだよ」
「……はぁ」
「……君にはその生徒を学校に連れてきて欲しいんだ」
ここで問題です。
Q:学校に行かずに親を困らせ、クラスメイトから知られてもいない人ってだーれだ。
…………ハク……引き篭りですね。
「お、俺がですか?」
ハクリが恐る恐るそう問いかけると、ヤヨイは自信満々に頷いた。
「いや俺ひきこ……転校してきたばっかですよ?そんな俺が行って意味ありますか?」
「君は我ら人類にとっては新種族だ。そんな君になら彼女でも興味を示すかもしれないと思ったまでだよ」
今のヤヨイの言葉には何か理由があると思った。ヤヨイにではなくこの資料に載っている少女にだ。
「(……まぁ、こんな俺を頼ってくれてるわけだし……断るわけにはいかないか)」
ハクリはヤヨイの相談を引き受けた。




