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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
116/313

過去

今から十数年前、既にこの頃の世界には対全種族反対主義(アンドロイド)の名は知れ渡っていた。数多もの反種族主義思想保持者(ロストターゲット)を殺害し、恐るべき存在へと一気に上り詰めた彼らは今日、運命を迎える事となる。

「……ここか?」

「はい。本日排除する予定の反種族主義思想保持者(ロストターゲット)の数は6名。ここから約500m先の教会内に位置しております」

手上に映し出されたビジョンからは、カグツチの言っている場所が表記されている。リランはそれを確認し、手に持った銃器を腰、背中に携えた。

「…ありがとうカグツチ。特攻部隊に告げる。ターゲットはここから焼く400m先の教会にいる。俺、カグツチが正面から、残る部隊は逃走を図った者達を殺れ…アウト」

「「「「了解」」」」

伝達を終えたリランはふとため息を零す。別にこんな事やりたくてやっている訳じゃない。世界を救う英雄になりたい…自分にもあった幼いころ、いつもそう思っていた。

それが今となって少しこじれただけだ…そう思い込む。そして何より…彼女が望んだ事だ。

着地に備え、リランとカグツチは扉を開ける。目も開けられないほどの風が当たり、髪がなびく。上空から眺めるこの街はあまり好きではない。そしてこの街の一部が、これから悲鳴と血で染上がるとなると、変な感情は持たない方がいい。無駄な感情を捨て、リランは飛び出す。

「全員作戦開始!カグツチ、行くぞ!」

「了解ですマスター。全てはあなたの目的の為、私を……お好きなように……」

上空からの突入。誰も扉から正面突破とは言っていない。しかし、このまま落ちるままではリランやカグツチはただでは済まない。そして、それを回避するための手段が、この世界には存在する。

第二風系魔法(オートウィルム)

リランの放った風の魔法。自身を含む対象に風の加護を与え、追い風、向かい風などをもたらす魔法。今回は減速のために向かい風を送る。

次第に遅くなっていく落下速度、この速度なら、地面に足をついても大丈夫そうだ。

「…よし」

「計画通り屋根上に着地しました。このまま突入しますか?」

「……そうだな。全員に告ぐ。俺とカグツチはこのまま突入。各自早々に持ち場につくように…アウト」

「「「「了解」」」」

「……さて、行こう」

「了解しました」

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