決断
はーるがきーたーはーるがきーたーどーこにーきたーあれ?何処?(•́⍛•̀; ≡ •́⍛•̀;)あれ?何処?(•́⍛•̀; ≡ •́⍛•̀;)
( -ω- `)フッ来てないのさ……(´;ω;`)
「えぇっ!?マスターそれ引き受けちゃったんですか!?」
ヤヨイとの話が終わり、放課後の教室。ハクリとルリしかいない教室で、二人は話していた。
「仕方ないだろ。こんなシステム俺だって嫌だし、第一俺がやらないで誰がやるんだよ」
結局ハクリはヤヨイの提案を承諾した。
曲がったことが嫌いなハクリはこの学園のやり方に転校初日ながら早速不満を持った。自身が種族の代表になるにはまだ時間がかかるらしいが、その時は必ず来るだろうとヤヨイは言っていた。
「……これも皆の為なんだ」
いつにも増して真剣な顔をしているハクリをルリはじーっと見ていた。
「マスター」
「ん?」
唐突に呼ばれ、目線を向ける。
「私は何をしたら良いんでしょうか……」
「なにって……お前は普通に生活してれば―」
「私だってマスターと同じです!皆の為になりたいんです!」
わがままを言う子供のように拗ねた顔をするルリ。ハクリはそんなルリを見て優しい笑みを浮かべた。
「……分かった。なら手伝ってくれ。俺が困った時や悩んだ時に、お前が手を貸してくれ」
ハクリのその言葉を聞いて、ルリは満面の笑みを浮かべた。
今日から転校した学園には、とんでもない決まりがあった。そのせいで一部の少女達が欠陥品扱いされてしまう。そんな事を黙って見ているなんて出来ない。
「……はい!私はマスターのルリです!何なりとお申し付け下さい!」
こうして、ハクリとルリはこの世界に召喚され、新たな目標を持った。
『舐め腐った国の決まりを作り直す』というなんともまぁネーミングセンスの欠片もない目標は、ハクリとルリにこの世界での生きがいを作ったのだった。
春って良いですよねぇ。暖かいし。別の意味での春は私には来てませんが……
 




