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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
108/313

頑張りすぎ

「はぁ…はぁ……」

「今日はこのくらいで終わろうか。かれこれ30分は打ちっぱなしだぞ」

次の日、特にすることもなかったハクリは施設内をぶらぶらとしていた。すると、丁度演習場で訓練をしているユアを見かけ、見学をしていた。ハクリは30分と言ったが、どうもユアはハクリが来る以前から訓練をしていたようで、実質30分どころではないと思う。ユアは呼吸を上げ、肩で息をしていた。

「まだ…まだぁ……っ」

「ユア!」

足をふらつかせ、バランスを崩したユアを間一髪の所で受け止める。

「ご、ごめんなさい……私…疲れてて」

「いや、これは体調不良だ。今部屋に連れて行ってやるから、場所を教えてくれ」

ユアの体はどこか熱っぽく、普通の疲れには見えなかった。それを見たハクリは、ユアを抱えてその場から駆けて行った。


「ふぅ…ただの体調不良のようです。このまま寝ていれば大事には至りませんが……とりあえずーー」

ユアの加えた体温計を手に取り、辺りを見回してため息をこぼす。

呆れる気持ちも分かるが、別にやましいことがあった訳じゃない。

「とりあえず隊長の部屋で寝かせるのはどうかと思いますが……」

「いや、他意はない。部屋を聞こうにも気を失ってたからさ…本当だって。頼むからそんな目で見るなよ」

まるでゴミを見るような目でハクリを見つめるアオイ。しかし、本当にやましい気持ちがないと分かってくれたのか、再び呆れたようなため息をこぼす。

「……まぁ良いでしょう。何となくですが隊長はそんな事が出来ない人に見えますし……とりあえず私は総司令官にこの事を伝えてきます」

立ち上がり、ハクリの部屋を後にする。アオイが出ていった後に、改めてユアの寝顔を見る。

「……」

少し顔は紅潮しているが、見ているだけで和やかな気持ちになる。自然と笑みが零れ、飽きもせずずっと寝顔を見続けている。

「……ん……」

「すぅ……」

唐突だが、ハクリは夢の世界へと誘われた。

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