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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
105/313

予告

「暇だな…」

「暇なのはいい事ですよ。それに、ここの趣旨を知らない人にとっては、この暇な時間は平和が保たれている時間と同じですから」

「その口ぶり…アオイさんは知ってるんだな」

この組織の趣旨…。種族同士の戦争を起こさないために、そういった思想を持つ者を片っ端から殺害する事。口外しようがしまいが殺し回るので、世間からは過激派組織として目を置かれている。その事実は特攻部隊という前線に所属するメンバーにしか教えられていないので、若いメンバーや前線に出ないメンバーは組織の趣旨は知っていても、具体的にどんな事をしているのかは知らない者が多い。

「私も以前は特攻部隊に所属していましたから。今はこうして、あなたの世話役を任されていますが…」

「……面目無い」

「別に不満なわけではありません。理由はどうであれあなたも戦わなくてはいけない身ですし、総司令官の命令でもあります」

「忠実だな…悪いとは言わないが」

「私とて総司令官の下で働くものである故、何事も総司令官の判断が正しいと思っていますから。それは、ここにいる人達全員が思っています」

それほどまでにリランは信用されているのか…。思わずハクリのリランに対する考えが改まった。

「そうか…そりゃ悪かったな」

「??なぜ謝るのです?」

「まぁいいさ。気にしなくてもどこか悪くなるわけじゃない」

ハクリの回答に、アオイはますます首を傾げる。

「そういえば、今日の訓練は何をするんだ?」

「本日はツバメさんとツバキさんを交えて実践練習です。2時間後…第5演習室にてお待ちしております」

「実践練習か…」

アオイのいう実践練習が何を指すかは知らないが、恐らく対人だろう。情報班とはいえ、襲撃にあった時の対策としての訓練という訳だろうか…。

「分かった。2時間後だな…」

「では、私は失礼します」

型にハマった礼をし、会議室を後にする。

訓練までには時間がある。ハクリは1度部屋に戻る事にした。

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