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If.七種目の召喚者(イレギュラー)  作者: 石原レノ
全てが変わる日…変えようと誓った日
101/313

対全種族反対主義情報調達班

「彼がこの度私達の隊長となる、ハクリ隊長です」

「「「……」」」

デジャヴを感じるこの空気、学園に入学した時の事を連想させた。窓から光が差し込む空間は、どこか教室のようで、ここが機密施設である事を忘れさせるようだった。

「……隊長。ご挨拶をーー」

挨拶を……と言われても、何を言えばいいのか分からない。というか凄く気まずい…。

何から何まであの時と似ている……。

「……よろしく」

パチパチと拍手が送られてくる。隣にいる女性は、次の話を進めるために口を開いた。

「私達のチームは情報班。主に対象、その他重要機密情報の取得と管理が仕事です。隊長含む総員5名で結成され、副隊長を私、アオイが努めさせていただきます」

「あの…アオイ副隊長」

アオイによる組織説明が1通り終わった所で、挙げられた手がひとつ。

セミロングを右に結っているアオイと違い、彼女はその髪を流していた。右目が青く左が赤いオッドアイが印象的な小柄な少女は、気になっていることを口にする。

「えーっと…隊長男だよね?それって大丈夫なのかな?」

「ツバメさんは隊長が男だと嫌ですか?」

「い、いやそうじゃなくてね!だって情報班って女の人しか…居ないじゃん?」

そう、ハクリが感じていたもう一つのデジャヴ。運命のいたずらか、ハクリが隊長を務める情報班には、自分以外に男がいなかった。

「隊長は別の話でしょう。それともツバメさんはーー」

「あぁもう分かった!私の質問おしまい!」

アオイと話し合っても押し切られるだけだと悟ったのか、ツバメは話を断ち切ってしまった。

「…他に質問がある人はいらっしゃいませんか…………なら、今日はこれで解散とします。各自隊長に挨拶に向かうことを忘れないで下さい……では隊長」

「……解散」

その言葉とともに、ここにいたメンバーはアオイとハクリを残して退出する。リランから直接司令がない限り、情報班は基本暇だということだ。

「…ところで隊長」

「どうかしたか?」

自分も自室へ戻ろうとした所で、アオイに呼び止められる。

「総司令官から直々に訓練をしてくれと頼まれております。これから致しますか?」

アオイがいう総司令官というのはリランの事である。そして、訓練というのは、ハクリがそれ相当の強さを身につけるためのものであり、ハクリはこのためにここに居るのだ。

「……頼む」

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