第8話 お見送り
「兄さん、いってらっしゃい。気をつけて。出来るだけ早く帰って来てね」
そんな新婚ホヤホヤの新妻のようなセリフを呟きながら、そっとリオの胸に手を添えているのはアイリだ。
時刻は日が沈んで数時間程経った頃。
少し前に帰ってきたダイキやレンと共に都市外に【漁り】をしに行くリオを、玄関口まで見送りに来ているのである。ちなみに、ダイキやレンにもきっちりと見送りの言葉は告げている。手を這わせるようなことはしていないが。
傍らには同じく【生産農場】から帰ってきたばかりのカンナの姿もあり、寄り添い合うリオとアイリにジト目を向けている。
「今回は、レンが当たりをつけてくれてるからパッと行って直ぐに帰ってくるさ。遅くなっても深夜は回らないよ。でも、わざわざ起きてなくていいからな? ちゃんと寝ろよ?」
「分かっているわ。私が寝ないと、カンナ姉さんやキキョウ姉さんまで起きたままだものね。でも、帰ってきたら寝ていても一言、声をかけてね?」
「りょ~かい。あぁ、もしエリカさんが訪ねて来たら話は聞いておいてくれよ」
「もちろんよ」
「それじゃあ行ってくる」
名残惜しそうに手を離すアイリに優しく微笑んで、リオはダイキやレンと共に夜の闇の中へと消えていった。
完全に姿が見えなくなったあとも、アイリは三人を呑み込んだ夜の闇をジッと見つめ続ける。横に並んだカンナは、アイリの横顔に心配と寂しさの影を見て取った。
カンナは、そんなアイリに呆れたような声音と表情で声をかけた。
「毎度毎度、よくそんなに心配できるわね。あいつらなら大丈夫でしょ。なにせリオがいるんだし。なにかあっても、なんとかして普通に帰って来るわよ」
肩に手を置いて、慰めるように声をかけてくれたカンナに、アイリは苦笑いを浮かべる。
「ありがとう、カンナ姉さん。でも、大丈夫よ。心配はしてるけど、カンナ姉さんの言う通り、私も兄さんがいれば大丈夫だって分かっているから」
「なるほど。それでも健気に、毎回、あんなに熱~い見送りができるのは、愛のなせるわざというわけね。いい奥さんだわ」
「そ、そんな……これ以上ないほど兄さんに相応しい、世界で一番お似合いの夫婦だなんて――言い過ぎよ、カンナ姉さん」
「今日もアイリは平常運転と」
何だか今にも砂糖を吐きそうな表情で、イヤンイヤンしているアイリにジト目を送るカンナ。何となく意地悪したくなって、「そういえば、この前、リオの寝顔をジッと見つめてたけど、なにする気だった?」などと聞いてみる。
ビクンッと震えたアイリがバッとカンナを見れば、そこにはカンナのニヤニヤ顔があった。カマをかけただけなのだろうが、反応したアイリに的外れでもなかったようだと面白がっている。「リオってば愛されてるわよね~」などとからかうように言ってくる。
そんなカンナを見て、ぷくりと頬を膨らませたアイリは反撃に出た。
「……カンナ姉さんだって、ときどき兄さんの寝顔見てるくせに。兄さんのこと大好きなくせに」
「な、なに言ってんの? す、好き? わけわかんないし! 有り得ないし! 姉弟だし! それだけだし!」
「あらら? どうして動揺しているのかしら? 私は、もちろん“家族として”という意味で言ったのだけど? あらら? カンナ姉さんは兄さんを? あらあら、そうなの? 姉さんは恋する乙女なの?」
「ア・イ・リぃ~~! 妹のくせに生意気よっ!」
やはりアイリの方が一枚上手だったらしい。あっさり撃沈し、からかい混じりの言葉に顔をリンゴのように真っ赤に染めるカンナ。両手を伸ばして、お仕置きと誤魔化しを兼ねたほっぺムニムニを敢行する。
アイリの柔らかなほっぺがムニュムニュみょ~んと目まぐるしく変形した。「いらいひょ~、やめれひょ~」と、アイリは半分笑いながら抗議の声を上げた。
アイリの心の内にはリオに対する特別な想いがある。それは自他共に認めるもので、家族愛や兄妹愛という範囲を超えるものだ。リオ自身は、幼いアイリの世話を焼いていたことから兄として慕われているという考えが抜けないようだが……
では、リオと同い年のカンナはどうなのか。
それは、カンナ自身にも分からないところである。
カンナは七歳の時に両親と兄を亡くした。原因は討伐者同士のくだらない喧嘩に巻き込まれたというもの。流れ弾――というには正確すぎる軌道を描いた弾丸は容赦なくカンナの家族を貫き血の海に沈めた。
撃った側からすればそこにカンナ達がいたことは分かっていたはずであり、それでも何ら躊躇うことなく引き金を引いたのはそれだけ貧民区の人間が彼等にとって取るに足りない存在だったからだろう。
咄嗟に、兄によって突き飛ばされ難を逃れたカンナが、家族の亡骸に縋り付いて泣きじゃくっていても、彼は一瞥すら向けなかった。文字通り、壁や瓦礫と同じく障害物を取り除いたくらいの認識だったのだ。
カンナはひたすら泣き続けた。涙が乾いて何も流れなくなってもただひたすら家族の流した血の海に浸りながら縋り付き動かなかった。飲まず食わず、いったい、どれだけの間そうしていたのか。
精神の疲労と体力的な疲労で生きる屍のように成り果て、ぼんやりとこのまま死ねば家族のもとに行けるのではと思い始めた時、不意に現れたのがリオだった。
当時、カンナと同じ七歳だったリオは、しかし、とても七歳とは思えない憤怒と悲嘆に染まった表情を浮かべカンナの家族の亡骸を一人一人そっと撫でた。まるで、お疲れ様と、もう安心して眠っていいと、そう伝えるかのように。
その時の季節は夏真っ盛りであり、幾日も放置された亡骸は既に腐敗が始まっていて凄まじい悪臭と蛆、そしておびただしい数のハエを纏っていた。わざわざ近づこうとする者など一人としておらず、むしろ迷惑そうな表情すらして素通りしていたというのに、リオは何の躊躇いもなく彼等の撫でたのだ。
その様子をぼんやりと眺めていたカンナに、リオは埋葬してあげようと言った。このままただ腐っていくなんて可哀想だと。静かな場所で眠らせて上げようと。
カンナはよく覚えていないが、気が付けば泥塗れになったリオと一緒に石の積み上げられた空き地にいてジッとその“お墓”を見つめていた。
極度の疲労で朦朧とし記憶が曖昧ではあったが、その時、リオが言った言葉だけは鮮明に覚えている。
――いつか、ぶっ飛ばしてやろう
家族の分まで生きなきゃいけないとか、命を無駄にするなとか、本来かけるべき言葉など一言もなかった。一瞬、何を言っているのか分からなかったカンナは、つい反応して傍らのリオを見た。
そこには、現れた時と変わらない凄まじいまでの憤怒と悲しみを纏ったリオの姿があった。
――なぜ、この人はこんなに怒っているのだろう。なぜ、私の家族のことでこんなにも悲しんでいるのだろう。
家族を失った瞬間、飽和した感情により何一つ考えられなかったカンナの心に疑問が湧き上がった。同時に、
――違う。それは私が思うことだ。私が一番に思わなきゃいけないものだっ。私の想いだ!
と、そんな激した感情が湧き上がった。
カンナは噴火の如く荒れ狂う感情のままリオに喰ってかかった。一番怒っているのは私だと。一番悲しいのは私だと。私より家族を想うなんてダメだと。あいつらをぶっ飛ばすのは私だっ! と。
弱った体を必死に動かして、枯れたはずの涙を滂沱のように流しながらリオをギュッと丸めた拳でポカポカと体力が尽きるまで叩き続けたのは、今思い返しても思わず赤面してしまいそうなくらい支離滅裂で完璧な八つ当たりだった。
だが、リオは逃げることも迷惑そうにすることもなく黙って全て受け止めた。そして、今度こそ本当に力尽きて意識を失ったカンナを背負って孤児院に連れ帰ったのだ。その後、サクラとキキョウの看病により復調したカンナはリオ達の新たな家族となり、そして「いつか一緒に、あのクソ野郎共をぶっ飛ばす!」という約束を交わしたのだ。
それから約九年。ダイキやレンと同じく、リオの相棒的な存在として寄り添って生きてきた。何度も死を感じるような修羅場を共にくぐり抜けてきた。苦しい時も悲しい時も共に乗り切ってきた。
まだ、「奴らをぶっ飛ばす」約束は果たされていないし、日々がギリギリの貧しい生活ではあるが、それでも笑えるようになったのはリオのおかげだと思っている。絶望して生気を失った自分が真っ直ぐ前を見て生きようと思えたのも、不倒不屈を体現したようなリオがずっと手を引っ張ってくれていたからだ。
故に、リオとの間にある絆というものは並々ならぬものがある。ダイキやレンとも絆は当然結ばれているが、その二人もカンナと同じような境遇からリオに救われ導かれてここにいる者である以上、やはりリオとの絆は特別深いものに感じることは誤魔化しようのないことだ。
だが、果たして、その感情は恋愛に向けられたものと言えるのか……
経験のないアイリにはイマイチよく分からない。強い親愛の情は確かにある。好きかと問われれば、何だか無性に照れくさくて絶対に口には出来ないが、間違いなく「大好きだ」と断言できる。
しかし……
(……もしそうなら普通は嫉妬とかするものじゃない? アイリに嫉妬したことなんてないし。っていうことは、そういうことじゃないってことだし)
恋愛経験など皆無のカンナだが、そういう話に興味がないわけではなくガールズトークを通して色々知識はある。その知識からすれば、後からやって来たアイリという存在にもっと醜い感情を抱いてもおかしくないはずだった。
だが、実際はアイリという妹のことが可愛くて仕方がない。リオに寄り添い幸せそうに微笑むアイリを見ると、自分までほんわかしてくるのだ。もっと家族の幸せそうな表情を見ていたいと、素直にそう思えるのだ。
だから、
(そもそも、妹が好きな相手を、そういう目で見るなんて……)
余計に、リオに対する、判然としないが強い想いは、家族への親愛なのだと、そういうことにしておくのが一番なのだと、そう思えてしまうのである。一度は失った幸福をくれた家族の幸せの方が、カンナにとってはずっとずっと大事なものだから。
頬をムニュとされながら、しかし、そんなカンナを見つめるアイリの瞳は慈愛に溢れた優しい光を湛えていた。
「そんなに急がないで、カンナ姉さん」
「ほへ?」
いきなりのアイリの言葉に、ムニる手を止めて間抜けな声を漏らすカンナ。キョトンとする彼女に向かって、十四歳とは思えない落ち着いた雰囲気と包み込むような温かさを以て、アイリは口を開く。
「兄さんは、どこにも行ったりしないわ。カンナ姉さんが答えを見つけるまで、ずっと待っていてくれる。結果がどうであれ、心ごと全部、絶対に守ってくれるから。そうでしょう?」
「……い、意味わかんないし」
「ふふ。取り敢えず、カンナ姉さんはもっと自分のことを考えていいってことよ。いつもいつも、家族のことばっかりなんだから……。ねぇ、カンナ姉さん。カンナ姉さんがどんな選択をしても、私のカンナ姉さんが大好きな気持ちは変わらないんだからね?」
「だ・か・ら・意味わかんないし!」
何だか色々見透かされているようで、頬を染めながらもカンナは照れ隠しにアイリへのムニりを再開した。
時々、アイリのことがずっと年上のお姉さん、あるいは、本人には口が裂けても言えないがお母さんのように思えるときがある。リオに寄り添っているときは見た目相応の女の子なのだが、年少組の世話を焼いているときや家族が何かに悩んでいるときは、驚くほどの包容力を発揮するのだ。
あの癒しの異能のこともあり、カンナは時折、アイリという少女は昔の書物に出てくる天の御使いか何かなのではないかと思うことがあった。
と言っても、
「んにゅ~」
目の前で、抵抗しないどころか、どこか嬉しそうに頬を弄ばれているアイリの姿を見ると、「まぁ、どうでもいいか」と思ってしまうのが常であった。優しくて、温かで、可愛くて、大人っぽいくせに、ふとした瞬間少女らしさを垣間見せ、時々憎たらしい、大切で大切で仕方ない妹――それだけで十分ということだ。
リオとは別の意味で、アイリとカンナが仲睦まじくじゃれ合っていると、廊下の奥から呼び声が響いた。
「こら~、二人共! 旦那の見送りが済んだなら、さっさと手伝って! 寝る時間減っちゃうでしょう!」
「は~い」
「旦那じゃないし!」
アイリは素直に返事をし、カンナを的確にツッコミを入れながら視線を転じれば、廊下の角からひょっこり顔を覗かせている長女の姿が。
キキョウは、僅かに頬を染めてツッコミを入れるカンナに「はいはい」と軽くスルーして再び部屋に引っ込んでいく。
スルーされたカンナがガクリと肩を落とす。それを慰めながら、アイリはカンナの手を引いて内職の手伝いに赴くのだった。その姿はやはり、アイリの方が姉のようであった。
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かつて住宅街であった廃墟群の道なき道を、闇に潜むようにしてスルスルと進んでいく三つの影がある。リオ、ダイキ、レンの三人だ。
「リオ兄。僕が聞いた廃棄場所は、もう少し北よりですけど……」
夜風に紛れるような囁き声でレンがリオに声をかけた。未だ都市の内とは言え、ここは貧民区。討伐者達の目が届かない暗闇だ。グリムリーパーが入り込んでいて、どこかに潜んでいないとも限らない。
奴等の高感度センサーにかかれば隠れることも声を潜めることも余り意味のあることではないのだが……例え一パーセントでも生存率を上げることは必要なことだ。何より、気持ちの問題として潜まずにはいられない。
「ああ、分かってるよ。でも、今日この時間なら、師匠がいるんじゃないかと思ってさ」
「あぁ、ジュウゴ師匠ですか。……確かに巡回パターンからすれば、今日はこの近くにいるかもしれませんね」
納得顔で頷くレン。ダイキもコクリと頷く。
ジュウゴ師匠とは、リオ達に【漁り屋】のノウハウを叩き込んでくれた人物のことだ。同じ貧民区に住む中年男性で、実際の年齢は本人も分からないらしい。ハイリスクローリターンの漁りを本業としているのだが、廃棄物の発見、解体、あるいは他の部品と合わせて自力で補修、交易死場での売却等どれをとっても仕方なく漁る者とは一線を画する技術を持っており、彼に限ってはハイリスクハイリターンの仕事となっている。
リオとダイキの解体技術が優れていたのも、全てはこのジュウゴの仕込みの結果だ。なので、レンの仕入れた情報通り多くのワンコが廃棄されている場所があるなら、日頃のお礼も兼ねて誘おうと考えたわけである。
もちろん、昼間に聞いた失踪事件のことで、貧民区を渡り歩いているジュウゴが何かを知っていないか聞きたいというのもある。
そんなわけで今リオ達は、ジュウゴが持っている幾つかの住処の一つ(勝手に使っている廃墟)に向かっているのだった。
ジュウゴは、定期的に住処を変えて彼独自の巡回ルートに沿って漁り業を行っているのだが、ちょうど向かう廃棄場所の近くの住処が、時期的に現在ジュウゴが利用しているはずの場所なのである。
時折、まだら雲の隙間から覗く月明かりを頼りに寂れた瓦礫の道を進むこと十数分。リオ達は半分崩れたような三十階建てのマンションの前に到着した。ジュウゴの何番目かの住処である。
リオ達は、互いに頷くとエントランスホールを通って階段を上り始めた。
「ジュウゴ師匠って本当に高い所好きですよね」
「好きというより便利だからだろう?」
レンが呟くと、ダイキが訂正を入れた。それにリオが続く。
「“グリムリーパーが来た時、走るより落ちた方が早く逃げられる”だったか。ダストシュートやら滑車付きのロープやら、色々脱出手段を用意しているのは分かるんだけどな……この暗闇の中、躊躇いなくダイブできる師匠はどうかしてると思う」
「ですね~」
「あぁ、全くだ」
その言葉通り、ジュウゴはマンション等の上階に住むのを好み、その理由がグリムリーパー等の襲撃を受けた際、上階から一気に地上に落ちることで素早く逃げられるからというものなのだが……
チラリと、階段の踊り場から既に闇に呑まれて見えない地上部分を見下ろしたリオの言葉に、同じく下を覗き見たレンとダイキも激しく同意した。
訓練と称して、手袋一枚とロープ一本だけを持たされて屋上から突き落とされたのはいい思い出だ。
リオ達は、その時のことを思い出して内心ガクブルしつつ、ようやく二十六階に到達した。この階がジュウゴのいるであろう場所だ。最上階でないのは、空から飛来し屋上から侵入してくるグリムリーパーもいるからである。
通路を歩いて“265”と刻まれた部屋の前で立ち止まる。
「師匠。いるか?」
リオが鍵のかかっていない扉を少し開けて小声で呼びかける。
しかし、返ってくるのは夜の静寂のみ。注意深く探ってみるが人の気配もない。
「不在か?」
「う~ん、今の時期ならいると思ったのですが……」
ダイキが無駄足だったかと眉をしかめながら呟く。レンは苦笑いだ。
「そうかもな。まぁ、せっかくだし置き手紙くらいしておこうか」
リオの言葉にダイキとレンも頷く。
見た目は老朽化が酷いというのに、軋む音すらせずスムーズに開く鉄製の扉を開けて中に踏み込んだリオ達。
本来は3LDKの部屋なのだが、両隣の部屋の壁を取り払っている上に必要最小限のものしか置いておらず殺風景なので、まるで夜逃げした会社の後といった様子だ。
リオ達は、所々破けている革張りのソファーと傷だらけの鉄製テーブルの置いてある場所に歩み寄った。
と、その時、入ってきたばかりの玄関口からカチンッという金属音が響いた。
ハッとして振り返ったリオ達の視線の先に、丸い形で一部に突起物がついている金属の物体が、壁に当たって進路をリオ達に変更しながら飛び込んできた。
その金属塊――手榴弾は放物線を描いて部屋の床にカツンと音をさせて落ちると、そのままリオ達の前にコロコロと転がって来る。
「ッ――伏せろっ!」
リオが総毛立ちながら辛うじてそう叫ぶ。ダイキとレンは、まるで水泳の飛び込み選手のように硬い床目掛けてダイブした。その際、鉄製テーブルを横倒しにして盾にすることも忘れない。
リオもまた、ソファーの背後の飛び込もうとして……
その前に、リオの視界は溢れる光で真っ白に染め上げられた。
お読みいただきありがとうございました。
次話の更新は、明日の18時の予定です。