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わいはご主人の猫である

また新しい話です。まったり更新、よろしくお願い致します。

 わいはご主人の猫である。


 名前はまだない……わけではなく、あるにはあるが忘れてもうたわ。


 だって仕方ないと思わへんか。


 ご主人ときたら、わいのこと「マイスイート」とか「ハニー」とか呼ぶやもん。


 一時は「ハニー」がわいの名前かと思ってたで。


 しかし、ご主人の友達に紹介してもろた時に、「何そのどっかの戦国武将みたいな名前」と言っておったから、少なくてもハニーではあらへんやろ。


 戦国武将でハニーなんてな名前はいてらんだろうしなあ。


 ちなみにわいは、ふさふさ艶やかな毛並みが自慢やで。


 それを保つ為にいつも舐めて綺麗にしとるんや。


 毛の色の白黒のコントラストもバッチリや。


 ただ鼻の下に黒いブチがあって「おっさんくせー」、「おっさん顔だわ」とはよく言われるけどな。


 まだおっさんやないで。


 わいはぷりっぷり、ぴっちぴちの若い雄猫やからの


 ハニーなんて呼ばれてるからって雌やあらへんで。


 ハニーと呼ぶのはご主人の癖らしいわ。


 そのわいのご主人は、サラリーマンっていう仕事してはる。


 よく手にビールを片手に、「これがサラリーマンの辛さだよ」とか「俺はしがないアラサーのサラリーマンだからさ」とかこぼしとるわ。アラサーって何やろ。


 朝出かける際には「お前の為にも頑張って稼いでくるからな」とも言っとるし。

 

 そう言わんとやってられんことなんやろか。


 サラリーマンって仕事はえろう辛い仕事なんやろなあ。


 感謝やで、ご主人。


 せいぜいわいにできることは、疲れて帰ってきたご主人に寄り添って癒してやることくらいだわな。


 よくご主人、わいの腹に顔をうずめて「癒される~」とやっとるしな。


 だけどご主人。


 顔をうずめたまま、スーハースーハーするのはやめてえな。


 それされると、めっさくすぐったいわ。


 勘弁してえな。


次回もお願い致します。

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